日本の冬にこたつは欠かせないアイテム。…でした。
1990年には約 178万台あったこたつの生産台数ですが、フローリングの普及とともに減少しており、2003年には24.7万台にまで減少、2004年以降は家電製品における生産台数の統計調査から外されてしまいました。
とはいえ、実家に帰ればこたつは現役だ! というご家庭もまだ多いことでしょう。
ところで、こたつって暖を取る家電なのに、「こたつで寝ると風邪をひく」と言われたことはありませんか? 実際にひいてしまった人もいるでしょう?
なんでだと思います?
理由1 体温調節がうまくできないから

こたつで寝ると風邪をひくのは、体温調節がうまくできないから。
こたつに入って暖かいのは下半身のみ。だから下半身は体温を上げるためのエネルギーが不要なのに対し、上半身は体温を上げるためにエネルギーが必要になります。この状況のせいで体の機能を調節する自律神経が乱れ、免疫力が低下してしまうのです。
理由2 下半身が汗をかきやすくなるから

皆さんご存知の通り、人の体は交感神経と副交感神経がスイッチのように切り替わるようにできています。交感神経が優位だと活動的に、副交感神経が優位だと体はお休みモードに。
お休みモードになると、体温は下がり、汗もかかなくなります。こたつでうたた寝すると、体温は下がる傾向にあるのに、下半身は絶えず暖められているので、汗をかきやすくなるんですね。するとこたつから出ている部分からどんどん体温が奪われる上、発汗するので口や鼻の粘膜が乾燥し、ウィルスの侵入が容易に。
理由3 すでに風邪のひき始めだから

「こたつで寝ると風邪をひくよ」と言われるときって、当たり前ですが、こたつでうとうとしているときですよね。
そしてさらに当たり前ですが、こたつに入れば必ずうとうとしてしまうわけではありません。普通にテレビを見たり雑誌を読んだりできるときだってあるはず。
つまり、こたつから動くのを億劫だと感じてしまうくらいに疲れているときこそ「こたつで寝ると風邪をひくよ」というシチュエーションを生むのです。
ということは?
こたつで寝て風邪をひいてしまった=こたつで寝る前に体が弱っており、風邪をひきかけていた、という説も有力。
ちなみに一般的な風邪のウイルスが体内に侵入して症状が出るまで、1日以上かかります。
こたつで寝ても風邪をひかないようにるするには?

- 毛布などをかぶって上半身と下半身の温度差を縮める
- マスクなどで粘膜の乾燥を防ぐ
などが有効。
私は「冬は半纏+こたつ」派なのですが、半纏てちょっと動きにくいですね。近年は軽くて暖かい毛布の進化系「着る毛布」が充実してきていますので、お好きなものをこたつのお供にしてみてはいかがでしょうか?
▲Winthomeの着る毛布は上半身をすっぽり覆うタイプでこたつにぴったり。フードもついているので、頭部や首元もあったか。成人向け男女兼用フリーサイズですが、寝相が心配なお子さまのお休みタイムにもぴったりです。
▲BIBILAB (ビビラボ) から登場、セーラータイプの着る毛布。BIBILAB では変わったデザインの毛布や寝袋がたくさん出ているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください!
▲防寒グッズとは違うけど、こういうのもあります。モデルの女性は中にすっぽり入れるので、こたつから出た部分を入れるのもあり…かも…。