中国電力がサービスを開始した子どもの見守りサービス「どこじゃー ここっちゃ ここにおるよ」を導入してみました。
以前から、小学生の子どもの居場所を把握できるツールが欲しかったのですが、既存のサービスは「スマホを利用する」「コストが高い」のでひっかかっていました。
しかし「どこじゃー」に関しては発信機になる端末を子どもに持たせるだけ、という気軽さ。
10月末までキャンペーン価格で端末を購入できるということもあり、ひとつ購入してみました。
今回は約1ヶ月使ってみた「どこじゃー ここっちゃ ここにおるよ」の感想です。
目次
「どこじゃー ここっちゃ ここにおるよ」とは?

「どこじゃー ここっちゃ ここにおるよ」は、2018年7月から、中国電力と横浜にあるIT企業Bsize(ビーサイズ)が提携して開始した、AIとIoTを活用した見守りサービスです。
AIは人工知能。どこじゃーの端末とシステムは、子どもがよく行く場所を学習します。具体的には、特に何も入力していないのに「ヒナタさんの学校を特定しました」と、見守りスポットが追加される、という感じです。
IoT はモノをインターネットに接続すること。ネットを通じてモノからの情報を得たり、モノに指示を与えることができる技術です。どこじゃーの端末が携帯電話回線に自動接続することによって、ほぼリアルタイムで位置を確認できるほか、移動履歴も確認できます。
また、
- 見守る人を追加できます。
- 信号発信の間隔を選べます(間隔を長くするとバッテリーの持ちが長くなります)。
- バッテリーが少なくなるとお知らせしてくれます。
- 移動を開始した時だけでなく、指定した見守りスポットを通過するとお知らせしてくれます。
- 端末から通話や緊急連絡はできません。
という特徴を持っています。
「Qrioただいまキット」との違い

以前「簡単な見守りサービス」として紹介した「Qrioただいまキット」は、購入するだけで特に契約を結ぶ必要がない見守り端末でした。自宅にハブをセットし、子どもは端末を持つだけ。端末からの信号をハブがキャッチすることで「子どもが帰宅した」と判断するのみで、途中の行動は追跡していません。
子どもが無事に帰宅したことだけが確認できるサービスなんですね。
既存の見守りサービスとはどう違うの?

すでに子どもの見守りサービスは存在しています。
大きく分けて「キッズケータイを持たせGPSで確認」と「GPS端末を使った見守りサービス」があります。どこじゃーは後者のサービスに当てはまります。
キッズケータイを持たせGPSで確認
キッズケータイは、居場所をGPSで知らせるという機能。キッズケータイにはもれなくついている見守り機能と言えます。
メリットは「通話もできる」点。キッズケータイ以外の見守り端末は、基本的に居場所を発信するだけで、保護者から連絡を取ることはできません。
デメリットは、ケータイを契約しなくてはならないことと、保護者がそのケータイの会社と契約しなければなないこと。コストは端末代+サービス利用料なのですが、GPSの検索サービスは別料金。1年間のトータルコストは15,000円~20,000円くらいです。
「GPS端末を使った見守りサービス」
警備会社が提供しているタイプの見守りサービスです。代表的なのはセコムの「ココセコム」、ALSOKの「まもるっく」。
どちらとも専用端末を持たせ、GPSで居場所を特定するサービスです。どこじゃーとの違いは、現場急行サービス(駆けつけサービス)が基本プランについていること。端末の真ん中にボタンがついており、押すことで警備会社のスタッフが現場に急行します。
警備会社のサービスというのでまとめましたが、「ココセコム」と「まもるっく」はサービス内容がだいぶ異なります。また、プランによって料金にも開きがあります。
どこじゃーを選んだ理由は?

- 子どもにケータイを持たせるのは早い
- 既存のGPS見守りサービスは手厚い分、高い
- 「Qrioただいまキット」は居場所までは教えてくれない
これに対し、どこじゃーは、端末を購入すれば、あとは月々の利用料のみ。居場所が確認できるだけという、潔いほどのシンプルなサービスですが、我が家にはこれで十分だったからです。
子どもと端末を通して連絡を取りたい、いざという時に駆けつけてくれるサービスがほしい、という場合はどこじゃーは向きません。キッズケータイか警備会社の見守りサービスを検討した方がいいと思います。
どこじゃー を使ってみた感じは?

どこじゃーはネット上から注文します。我が家が中国電力の管轄エリアということで中電のサービスを利用しましたが(エネルギアポイントがたまるので)、どこじゃー自体は全国どこでも利用できるサービスです。

画像出展:中国電力プレスリリース
注文すると、小さな箱が届きます。この中に専用端末が入っています。
サービス同様ものすごくシンプル。取説の類もありません。
使い方は簡単。
端末を充電し、子どもに持たせるだけ。端末はすでにアカウントと紐づいています。
あとはスマホやタブレットに専用アプリをダウンロードし、注文時に作ったアカウントでログインすれば、端末情報が確認できるようになります。
画面は潔くシンプルです。

機能を設定するページ。

発信間隔も選べます。
見守りスポットとして、自宅と小学校の中間地点にある小さな公園を指定した以外は、学校も自宅も見守りスポットには指定しませんでした。
しかし、2週間も持って歩いているとどこじゃーが学習して、「ヒナタさんの自宅/学校を特定しました」「見守りスポットに追加しますか」と聞いてきたので、追加しておきました。
新しいサービスですが、今のところ「動かなくなった」「反応しない」などの不具合はありません。
が。
時々、連絡より先にヒナタが帰宅することはありますけど、まあ…数分の誤差はしかたないですね。履歴はリアルな時刻が残ります。玄関先にランドセルを放り投げると、自宅前にいることになり、ランドセルを持って子ども部屋に移動すると「帰宅しました」というお知らせが届いたりとか…そういうのもありますが。娘が走って移動すると、山を飛び越えワープしたような移動履歴の軌跡が残ったりもしますがw ご愛嬌。
当の娘は気に入っているようなので、ヨシとします。性能に正確性を求める人にも向いていないかもしれません。ほかの見守りサービスの性能って知らないけど、正確性についてはどうなの?
今は居場所だけを教えてくれるどこじゃーですが、普段と異なる行動パターン時に異常を検知し、自動通知する機能を追加予定しているそうです。
アマゾンで取扱いがあります。
お得に契約するには?

どこじゃーを検討している中国地方にお住まいの方は、中電経由で契約すると1ヶ月につき50ポイントたまるのでお得です。
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