ネットで依頼する格安印刷の会社はたくさんありますが、実は会社によってだいぶ仕上がりが異なるということをご存知でしょうか?
今回はあえて同じものを格安で有名な「ラクスル」と「プリントパック」の2社に頼んでみた結果をレポートします!
今回の対象は冊子印刷お試しコース

うちの息子が所属するスポーツクラブが7月に全国大会に出場。このスポーツをしている子どもたちにとっては最大の晴れ舞台であり、受験を控えている子にとっては引退試合にもなる、大切な大会でした。
そこで保護者や引率者はこぞって写真を撮影。せっかくなのでこの写真を使って冊子を作ってみようと思い立った私。ちょうどタイミングよくラクスルとプリントパックで1冊だいたい100円というお試し印刷が登場したので、冊子印刷で大会の思い出冊子を作ることにしました。
両面カラー、16p。お試しなので紙の種類や厚さは選べず、両社とも光沢紙90kgです。
ラクスルの頼み方

ラクスルのシステムは非常に明朗快活で、悩む隙間がありません。欲しい商品をクリックしてカートに追加、決済後にデータを入稿します。データチェックお急ぎ便を使うと入稿して2時間以内にチェックをしてもらえますが、別料金なので、半日ほどデータチェックを待ちます。
問題がなければチェック済みのデータが送られてくるので、それを確認して、印刷工程に移ります。進捗状況は自分のアカウントページから確認できるほか、メールにも通知が来るので「お、発送されたな」というのがわかって安心です。
今回、私はお試し印刷ですが、チームメイト6人分が必要だったので、6冊注文しました。お試し印刷は1冊しかできないので、1回目の注文後、再注文を5回繰り返したわけです。
怒られるかなーと思ったけど、大丈夫でした。
プリントパックの頼み方

プリントパックもラクスルと同じで、欲しい商品をクリックしてカートに追加し、決済後にデータを入稿します。プリントパックはデータの入稿方法がたくさんあるので、ちょっと戸惑いました。画面もにぎやかだし、もう少し見やすいといいですね…。詰め込みすぎ。
こちらもデータ入稿後、チェックを経て印刷に入りますが、だいたい半日でチェックが終わったラクスルよりは、時間がかかった印象です。
ちなみにプリントパックは指定のソフト以外で作ったデータは受け付けない、としていますが、Canvaで作ったデータでも印刷できました。まあ、意図したものとは違う仕上がりになる可能性は否定できませんけど、そんな繊細なものをCanvaで作る人はいないと思うし…ねえ?
ちなみにCanvaのデータは「オフィスで作ったPDFで入稿」しました。てへ。
プリントパックでは、引率者とスポンサーに配る5冊を頼みました。ラクスルは1つ頼んでは1つ決済を繰り返しましたが、プリントパックは同じ商品をまとめてカートに入れることができ、まとめて決済ができたのは楽ちんでした。データは1商品につき1回ずつ入れなけばなりませんでしたが。
色の違い
さて、気になるのは色の違いではないでしょうか?

並べてみるとこんな感じ。
左がラクスル、右がプリントパック。もとはパソコンで作っているので、ディスプレイと印刷の色の違いはあるのですが、ディスプレイで作ったデータと比べるとラクスルは少し暗くなります。対してプリントパックは若干明るめ。明るい分、写真は細部までよく見えています。
同じデータなのに、ずいぶん仕上がりが違うものですねー。あとプリントパックはインクのすれのようなものが頼んだもの全部についてました。ベタがいけなかったのか…。
梱包の違い

梱包もちょっと違いました。ラクスルは透明封筒に厚紙と一緒に入り、A4封筒で一冊ずつバラバラに送られてきました(が、発送元と発送先が同じなので、ヤマトさんはまとめて持ってきましたw)。
プリントパックはダンボールに茶色のベルトで固定され、フィルムに包まれてA4封筒で到着。
ちなみに到着までの日数は、ラクスルは発送日の翌日、プリントパックは3日。ラクスルは追跡番号で追跡できましたが、プリントパックの追跡番号はいつまでーも反映されず「どこに消えた?」と私を不安にさせました。まあ、ちょうど台風24号が直撃していたタイミングではありましたが…。
まとめ
正直にいって、ラクスルとプリントパックに色の違いはれど品質に差はありませんでした。となると、ネットで印刷を頼みなれていない人にとっては、やっぱりサイトが使いやすいかどうかが決め手と言えるでしょう。
前にもさんざん書いている通り、ラクスルはシステムが非常に明朗快活だし、印刷前に仕上がりを確認できるデータを送ってくれるので、安心です。(プリントパックやJBFは入稿データに問題が「ある・ない」だけを教えてくれます)
大量印刷はドキドキするものです。値段だけではなく、使い勝手のよさも重要ですよー。いや本当に。もちろんプリントパックがダメなわけではありません。コスパ的にはプリントパックのほうが少しだけお得です(商品によります)。
ラクスルやプリントパックは時々お試しで小ロットを注文することができます。大量発注する前に、品質や使い勝手の確認を兼ねて、印刷物を作って遊んでみるのもいいと思います。なお冊子印刷の写真はフォトブックには及びませんので…。