入園準備がいよいよスタート! 生活習慣はできることから少しずつ身につけよう【福山市】




入園準備は書類や物品の準備と同時に、トイレ、食事、早寝早起き、お着替えといった生活習慣をどの程度しつけておけばいいのかも悩みどころです。福山市内の幼稚園、保育園でも10月から入園説明会が開かれ、入園準備が本格的にはじまります。
今回は福山市在住のママにアンケート調査をし、福山市の幼稚園の実情と、入園前に行う生活習慣のしつけについて簡単なポイントをご紹介します。

入園前の生活習慣、一番の気がかりはどんなこと?

食事やお着替えなどは時間が無いと親がつい手を出してしまいます。園では先生の人数も限られるので、自分でできることは自力ですることが求められます。
2歳から4歳の保護者に「入園前に気になっていることって何? 」と尋ねた企業アンケートによると 生活習慣に関する心配事はトイレ、食事、早寝早起きが多いのです。(※1)
入園前に身につけておきたい生活習慣は、園によってまちまちです。入園説明会や入園前の面接で確認するのが確実だと思います。特に入園前の面接は、子どもの生活状況を知る目的があります。生活習慣でできないことがあっても、 ありのままの現状を伝えてください。その上で園からアドバイスがあれば実践してみましょう。

入園前に必要な生活習慣のしつけとママライターの声

福山在住のママライター6人にアンケートを実施しました。どの園でも共通するトイレトレーニング、食事、早寝早起き、お着替えの4項目について聞いています。

トイレトレーニング編

ママたちの声
質問1
「入園説明会または面接でトイレトレーニングについて言われたことは? 」
回答1
「入園までにトイレトレーニングできなくても構いません」 3人
「特に何も言われなかった」 3人

質問2
「実際に入園までにトイレトレーニングしましたか?」
回答2
「すでにトイレトレーニング完了したので、何もしなかった」 2人
「入園までにトイレトレーニングをしたが、間に合わなかった」  3人
「特に何もしなかった」 1人

意外とトイレの事は厳しく言われない印象です。子どもの排尿機能が発達する時期は2歳から4歳半と長く、排泄が自立するのは4歳から5歳です。したがって個人差が出てきます。トイレトレーニングは子どものペースを尊重するのが重要とされています。入園までにオムツを外すようにと言われない限りは、焦らなくもよいと思います。

調査結果の中に「トイレトレーニングのことは何も言われていませんが、幼稚園では紙パンツをはかせないようになっていた」というものがありました。園で紙パンツが使用できるか? は事前に確認することをすすめます。

多くの園では、時間を決めてクラスみんなでトイレに行きます。お友達から刺激を受けて徐々にトイレに行ける子どももいます。お着替えを持たせた方がいいのか? など、入園後は先生と連携しながら焦らずにトイレトレーニングしてください。

食事編

ママたちの声
質問3
「入園説明会または面接で食事について言われたことは?」
回答3
「入園までに食事できなくても構いません」 3人
「特に何も言われなかった」 3人

質問4
「実際に入園までに食事できるようにしつけましたか?」
回答4
「すでに食事できるので、何もしなかった」 3人
「入園までに食事できるようにしつけした」 1人
「特に何もしなかった」 2人

食事についてもさほど厳しい話はありません。3歳児の食事のしつけは、いただきますとごちそうさまを言う、座って食事をする、時間を区切って食べるという基本を身につけることが重要です。お箸の持ち方や好き嫌いのことも気にはなりますが、入園までにすべてをしつけなくても大丈夫です。

しかし、園では20から30人の園児を先生1~2人で見るので、付きっきりで食べさせることがありません。自力で食べられるよう、お弁当は好きなものを食べられる量だけ詰めることからはじめます。

あと、「お弁当箱の出し入れ、ふたの開閉ができるよう練習してください」と言われたママもいました。余裕があれば今から練習しておくといいですね。

早寝早起き編

ママたちの声
質問5
「入園説明会または面接で早寝早起きについて言われたことは?」
回答5
「入園までに早寝早起きの習慣を身につけてください」 2人
「特に何も言われなかった」 4人

質問6
「実際に入園までに早寝早起きできるようにしつけましたか?」
回答6
「すでに早寝早起きできるので、何もしなかった」 3人
「入園までにしつけしたが、間に合わなかった」 1人
「特に何もしなかった」 2人

早寝早起きのしつけをお願いする園があります。主な理由は、子どもが睡眠不足だと園での活動に支障が出るからです。トイレ、食事、お着替えといった生活習慣は園でも身につけることができます。しかし、早寝早起きは家庭でしなければなりません。バス送迎や働きに出ることを希望する場合、朝子どもの支度が早くできないのはイライラの元になります。

早寝早起きを習慣づけるには、朝は決まった時間に起きましょう。起床時間を設定するには、朝の食事や着替えにどのくらい時間がかかるのか把握することが必要です。家を出る理想の時間から逆算し、起きる時間を決めます。午前中に外で活動すると、夜眠りやすくなります。
寝る時間の決め方ですが、起床時間から逆算しておおよその寝る時間を決めます。理想の睡眠時間が3歳から5歳で10~13時間とされているので、参考にしてください。

理想の起床時間、就寝時間に合わせられるように1日の生活リズムを組み立てて行きましょう。

お着替え編

ママたちの声
質問7
「入園説明会または面接でお着替えについて言われたことは?」
回答7
「入園までにお着替えできなくても構いません」 3人
「特に何も言われなかった」 3人

質問8
「実際に入園までにお着替えできるようにしつけましたか?」
回答8
「すでにお着替えできるので、何もしなかった」 3人
「特に何もしなかった」 3人

お着替えについても、入園前にできることを求める園はないようです。
1人でお着替えするようになるのは2~3歳から、前後左右を確認してスムーズにできるようになるのは4~5歳ごろとされています。

園の服装は制服、私服または、制服で登園して体操服に着替えるなど様々です。私服の園でも、身体測定や水遊びでお着替えが必要な場面があります。まずは伸縮素材を使った着替えやすい服から練習しましょう。トップスなら前を床に、ボトムスなら後ろを床に置いてから手足を服に通します。親は後ろからサポートすると、子どもが動作を理解しやすいです。

ボタンをはめる練習はパジャマで行うがおすすめです。親がボタンホールにボタンを通し、子どもに引っ張らせるところから少しずつ練習します。

そして、意外に見落とすのが靴の着脱です。園では園庭や教室を頻繁に行き来します。トイレではスリッパに履き替える園もあります。入園までに1人で靴の着脱ができると、子どもがストレスなく園で過ごせます。
履くときのコツは履き口を大きく開ける、かかとをあわせるの2点です。
それとプルストラップと呼ばれるかかとにある出っ張りにひもを通して輪を作ります。その輪を引っ張ると靴ベラと同じ要領で履きやすくなります。試してみてください。

まとめ

入園までに生活習慣を身につけることは、園で快適に過ごすために必要です。ですが入園までに完璧にする必要もないのです。できないことに親がプレッシャーを感じず、子どもと一緒にできるところから生活習慣を身につけましょう。
自分だけで煮詰まるようなら、プレ保育、一時保育、子育て支援センターなどの育児サービスを活用してみてください。園生活は楽しいですよ。

※1 https://www.benesse.jp/contents/feature/130201.shtml

 

執筆:holy-rich511

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