【厳選】年長さんが入学前にできるようになりたい生活習慣3つ




子どもの意思を尊重し、ある程度は自由にさせてくれた保育所・幼稚園に対し、小学校では規律にのっとっての行動を求められます。小学校も新1年生の扱いには慣れているものですが、それでも新生活に戸惑う子どもはいるものです。中には「保育所・幼稚園に戻りたい」と泣く子も。
親としては、新生活に戸惑わないようサポートをしてあげたいものですよね。
そこで今回は、1年生になって戸惑わないよう、年長さんが入学前にできるようになっておきたい生活習慣についてご紹介します。

一人で着替えることができる

小学校では体育の授業があります。制服を脱ぎ、体操服に着替え、授業後にまた制服に着替えることが必要になるので、一人でお着替えができるようにしておかないと大変です。また保育所や幼稚園とちがって、クラスの人数が増えますから、先生に手伝ってもらう、というのも現実的ではありません。1~2度くらいなら手伝ってくれるかもしれませんが、これが続くと先生から「今後子どもが困らないように、家庭で練習させてください」と連絡帳に書かれます。

特にボタンの扱いは難しいものです。制服にボタンがついているなら、私服にもボタンがついたものを選んで、ボタンの開け閉めの練習を取り入れましょう。小学校の制服を購入したら、脱いだり着たりの練習をしておくと入学後も安心ですね。

早寝・早起きの習慣をつける

保育所・幼稚園ではスケジュールはあるものの、園児が厳格に始業時間を守らないといけない、というわけではありませんでした。10時近くになってのんびり登園、ということも可能ですが、小学校はそうはいきません。

アメリカ「国立睡眠財団」の調査によると、子どもの平均睡眠時間は

  • 3~5歳 10~13時間
  • 6~13歳 9~11時間

が必要であることがわかっています。

家を出発する時間などから逆算すれば、起床時間・就寝時間もおのずと出てきます。年長さんのうちに小学生の生活リズムを身に付けておきましょう。

自分の意思をきちんと相手に伝えられる

園児のうちは大人が「お茶がほしいの?」「汚れて気持ち悪いの?」など、子どもの気持ちを読み取って聞いてあげることが多いものです。子どもも「お茶」「汚れた」など部分的な情報で大人に十分伝えることができました。
しかし小学校ではそうはいきません。

保育所・幼稚園に比べれば、子どもに対する先生の数は少なくなります。そのぶん大人の目が届きにくくなるので、トラブルが発生しても、何があったのかすぐに把握できないことも増えます。子ども自身が大人に正しく状況説明をする必要性が出てくるのです。

先生に対し「汚れた」ではなく「服が汚れました」、「落ちた」ではなく「鉛筆が落ちました」など、しっかり大きな声で伝えられるようにすることが大切。とはいえ、一足飛びに「大きな声で意思表示」を求めるのは酷というものです。まずは「大きな声で気持ちを伝える」トレーニングを始めましょう。
この時のポイントは、「できたらほめる」こと。子どもは大人の反応を見ています。「声を出す」なんてことは、大人にとっては当たり前ですが、その子にとっては勇気ある行動なので、「できて当たり前」と無反応にしないことが重要です。ほめられることで「大きな声を出すことには価値がある」と子ども自身も学習し、積極的に声を出すようになります。

意思表示の第一歩として、まずは挨拶を大きな声でしっかり言えるようにしていきましょう。基本の「おはようございます」「いただきます」「いってきます」「ただいま」などには、大人もしっかり大きな声で反応してあげてください。できたら「よく言えたね」とほめます。

第二段階は、意思表示を言えるようにすること。「お茶」ではなく「お茶ください」としっかり言えるように指導していきましょう。「お茶がどうしてほしいの?」などの声かけを入れると、子どもも大人の言わんとしていることを察して言葉を足してきます。ここでもできたらしっかりほめて「お兄さん/お姉さんらしくなってきたね」と成長を喜んであげましょう。

自分の気持ちを言葉にする能力は、大人になっても求められます。子どもの時に自分の気持ちを飲みこんで表に出さないクセをつけてしまうと、大人になってからも自己主張ができず、周囲に流される可能性が出てきます。

まとめ

ここでご紹介した生活習慣については、実は入学説明会でも先生から言われる内容です。生活習慣は一朝一夕で身に付くものではないので、年長さんになったら少しずつ小学校に行くための準備を始めましょう。

またここで取り上げた生活習慣は、大人にとってはできて当たり前のことですが、子どもにとっては人生初の体験かもしれません。できなくても当たり前、できたらしっかり褒めてあげましょう!

 

参考:大人と違う! 子どもの眠りのメカニズム

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