年間で一番電気代が高くなる季節は、暖房を使う冬です。どんな暖房器具を使えば冬の電気代を抑えられるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。家庭で使われるおもな暖房器具にかかる電気代を比べ、おすすめの使い方を紹介します。
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「電気代が高い」は昔の話! エアコン

お部屋全体を暖めてくれるエアコンは、家族みんなで過ごすお部屋の暖房に適しています。
火を使わないのでお部屋の空気を汚したり火傷をしたりする心配がなく、小さなお子さんがおられるご家庭にもおすすめです。ただ、エアコンを長時間使うと空気が乾燥しやすいので、加湿器を一緒に使って風邪やインフルエンザに備えるといいですね。
気になる電気代ですが、エアコンの省エネ性能の向上は目を見張るものがあり、10年前の機種と比べると2割ほど消費電力が少なくなっています。最近の8畳用のタイプでは1時間当たりの電気代は約16円です。
暖かさはダントツ! 石油ファンヒーター
灯油を燃やして、その熱をファンで送風する暖房器具が石油ファンヒーターです。
寒いお部屋をすぐに暖めてくれるとてもありがたい器具ですが、灯油を補充したり買ってきたりする手間がかかりますし、適度に部屋の換気をしなければなりません。火を使うので、小さなお子さんの火傷やいたずらには十分に注意してくださいね。(筆者の家でも、ファンヒーターの中から小さなおもちゃが出てきて、ぞっとしたことがありました。)
1時間当たりの電気代は約3円とあまりかからないのですが、灯油代も入れて考えると約22円となり、エアコンより少し割高になります。
手軽に使えて設置も簡単! 電気ストーブ

電気ストーブは比較的お手頃な値段で手に入るうえ、トイレや洗面所など狭い場所にも置けるコンパクトさが便利な暖房器具です。つけたらすぐに暖めてくれるので、冷えた手足を暖めるには最適ですが、1時間当たりの電気代は約25円になります。お部屋全体を暖めるよりも、部分的に短時間使うのがおすすめです。
日本の冬にはやっぱり! こたつ

家族と一緒にこたつでみかんを食べながらおしゃべりをする光景は、冬の風物詩ともいえますね。布団で暖かい空気を閉じ込めるこたつは、「頭寒足熱」の言葉通り、足元を暖めて頭部に熱を当てない優れた暖房器具です。部屋全体を暖めることはできませんが、1時間当たりの電気代は約5円になります。一定温度に達したり人がいなくなったりすると自動的にヒーターを止める機能を持った製品も登場しています。
体を包むぬくぬくがたまらない! ホットカーペット・電気毛布

ホットカーペットと電気毛布は、どちらも電熱線を中に埋め込んだ暖房器具で、身体に触れている部分を暖めてくれます。1時間当たりの電気代は3畳用のホットカーペットで約12円、電気毛布はなんと約0.9円ととても経済的です。
まとめ
これまで見てきた暖房器具を電気代の安い順に並べると以下のようになります。
1位 電気毛布
2位 こたつ
3位 ホットカーペット
4位 エアコン
5位 石油ファンヒーター
6位 電気ストーブ
筆者の家では石油ファンヒーターを主に使っていましたが、どうやら見直しが必要なようです。部屋の広さや人数などに合わせてこれらの暖房器具を賢く選び、寒い季節をお得に暖かく過ごしましょう。
執筆:chococakes