広島県東部出身で現在小中学生の保護者は「総合選抜」世代ではありませんか?
かくいう私も総選経験者。入試の最後にくじ引きをしました。合格しているのに志望校に入れないという謎のシステム、基準番号のほぼ真後ろだったので「第一志望は絶望的」と塾の先生には言われたものです。
幸いなるかな、あんまり志望者がいない年だったのか、山奥すぎたせいか、すんなり第1志望が通りましたが、同級生には「誠之館行きたかったんだけどなー」と松永のほうから通ってきている子もいました。
大門高校から大門駅に至る山道が人通りがなくて危険でねえ…。松永組の女子は全員そろって登下校(というか、登山・下山)しないといけないルールでした。
目次
総選は1998年に廃止! 2006年からは県内どこでも受験可能に

総選の評判はあまりよろしくありませんが、わずかながら私たち受験生にもメリットはありました。それは、誠之館に手が届く。
ご存知の通り、福山において誠之館は藩校の流れを受け継ぐ歴史と伝統がある学校。戦前には議員や官僚は言うに及ばず帝国大学教授や海軍大将まで輩出しているぶっちぎりの名門です。戦前・戦後を通して各界に卒業生がいてパイプがあるのも誠之館の特徴でしたが、総選システムはその輝かしい誠之館ブランドをちょっとばかり薄めてしまいました。そのかわり、一般人(偏差値的な)にも手が届く学校になりました。
総選廃止に伴い誠之館は再びかつての輝きを取り戻し始めています。総選だから誠之館に入れたという人もそれなりにいるのでは…と邪推しています。あの女の子のグレーの夏服憧れたよね! 制服ってだいたいどこも黒かったから。
さて、総選は20年も昔に廃止されましたが、住んでいる地域の学校しか受験できないシステムも2006年に廃止され、県立高校はどこでも受験は可能になりました。誠之館と並ぶ県東部の名門、尾道北も受験できるよ!
県立高校の受験チャンスは3回! 昔は1回ポッキリだったけどね

総選時代、県立高校の受験チャンスって1回だけだったけどね。
現在は
選抜Ⅱ(一般入試)
選抜Ⅲ(2次募集)
の3つがあります。
推薦は各学校の普通科は定員の20%まで、専門科は定員の50%まで。
一般入試は定員から推薦入試合格者を引いた数、2次募集は定員に満たなかった学校で行われます。
推薦は作文・小論文と面接、一般入試は普通に学力テストが行われ、推薦がだめだったからといって一般が受けられないというわけではありません。ただ、推薦は2月、一般は3月なので万が一推薦で落ちると、ダメージを受けた状態で一般を受けることになり、キツイかもしれません。推薦入試を考えている人は先生とよく相談しましょう。
県東部の公立高校偏差値ランキング
ここからは県東部の公立高校を中心にご紹介。
76 広大附属福山
64 尾道北
63 誠之館
58 尾道東
57 府中
56 大門
54 市立福山
53 神辺旭
48 明王台
47 葦陽
41 福山工業
40 府中東
38 松永
みんなはどこを受ける?

それぞれの志望校を受けるわけですが、受験倍率を見る限り、傾向として明王台や葦陽といった中堅校に人気が集まっています。誠之館や大門は倍率的にはそこまで高くないので、大人に「挑戦はやめとけ」と言われる子が多いのかも?
市立の一般入試
市立は内申+学力テスト+志望理由書の3つを総合判断して合否が決まります。
誠之館の一般入試
県立高校は共通の入試問題を使っていますが、誠之館は2016年から数学だけオリジナル問題になりました。また2018年度からは英語もオリジナルに変わります。
内申点があるから、公立高校対策は中1から!
公立高校は内申点のウエイトが大きいのが特徴。だから入試問題だけできてもダメなのです。中学に入ったら、1年の1学期の中間試験からしっかり取り組んでいくことが大切です。
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おまけ:大門高校の思い出。
山のてっぺんにあったので下校途中にすっ転ぶ生徒が多かったなあ。友達も転んで脳震盪を起こしたし、半身ずるむけ血まみれになってしまった子も(二人とも女子です)。私も転んで大田脳外科に搬送されたw
チャリ通の子は、スピード出しすぎ注意です。