福山市の幼稚園事情! 私立・公立のメリット、デメリットは?




福山市には私立・公立ともに幼稚園がたくさんあります。それぞれの園に特徴がありますが、今回は福山市の場合の私立・公立の持つメリット、デメリットや特徴をざっくりとご紹介します。※こども園に変更中ですが、今回は幼稚園について説明していきます。

福山市の公立幼稚園のメリット・デメリットは?

まずは公立の幼稚園から。
2018年4月時点で福山市には13の公立幼稚園があります。このうち大学付属幼稚園以外は年中・年長の2年保育、大学付属幼稚園だけが3年保育です。※現在2年保育の幼稚園も、こども園移行後は3年保育になる可能性があります。

公立に通わせるメリット

  • 私立に比べ安い
  • 給食がある
  • 卒園児のほとんどが同じ小学校に行く

保育料は世帯の所得によって変化する仕組みで、2018年現在は2,200~19,200円。これにPTA会費や給食費などが別途かかります。
またたいていは近くに小学校があり、そこから給食が運ばれてくるので、お弁当は不要。小学校の給食を食べるので、小学校に入って「給食が食べられない」という不安も取り除けます。お弁当で好きなものばっかり詰めてもらっていた子には、たまに起こる現象です。
また、私立はいろんな地域の子が来るのに対し、公立は周辺地域の子がほとんどなので、みんなで同じ小学校に上がれるというメリットも。
私立幼稚園の場合は仲良しでも、学区が違って小学校がバラバラになることは珍しくありません。

公立の幼稚園のデメリット

  • 私立ならではの特色ある保育・教育は受けられない
  • 役員の負担が大きい
  • 送迎バスがない

私立はその運営団体の教育理念に基づいて保育が行われます。天才を育てると言われるモンテッソーリ教育を取り入れたり、園外の施設での体験学習をたくさん取り入れていたり。公立ではそういった特徴的な教育は取り入れられていません。
また、私立は先生たちが行事の準備をせっせと行ってくれる傾向がありますが、公立は行事の準備における役員の負担は大きくなる傾向です。
公立は送迎バスはないので、保護者が送り迎えする必要があります。

福山市の私立幼稚園のメリット・デメリットは?

2018年4月時点で、福山で私立幼稚園協会に加盟している幼稚園は全部で23あります。※加盟していない保育施設もあります。
基本的に3年保育ですが、年少より小さい子を対象としたクラスを持っている幼稚園も少なくありません。
基本はお弁当ですが、給食を取り入れている幼稚園もあります。

私立のメリット

  • 園ごとに特色あるカリキュラムを組んでいる
  • 時間外保育が充実している
  • 送迎バスがある

聖園幼稚園や暁の星幼稚園では、モンテッソーリ教育を取り入れた保育を行っていますし、かなりや幼稚園は運営が賢忠寺というお寺なので、仏教の考えに基づいた教育が行われます。
また私立は公立に比べ保護者の要求に柔軟に対応してくれる傾向があり、延長保育や長期休暇の預かり保育も公立よりは長めの設定にしているところが多め。
送迎バスが出ており、園まで送迎しなくていいというのもメリットです。

私立のデメリット

最大のデメリットは、保育費用が高いこと。ただし所得に関係なく一律の保育料なので、所得高め世帯では保育所利用よりも安上がりになるケースがあります。あと、通園エリアが広いので、仲良しでも卒園したら会う機会がなくなるお友だちもいます。親としてはちょっと寂しいですね。

公立の幼稚園希望だが、年少から幼稚園に入れたい

さて、福山市あるあるの一つ、「公立に行かせたいけど、年少から幼稚園に行ってほしい」の解決策としては、

  1. 年少だけ私立に入れる
  2. 大学付属に入れる
  3. 1年がまんして年中から公立に入れる
  4. 安い私立を探して卒園までがまんする

この4択です。4番目とか公立要素ゼロ…。
年少だけ私立って、もったいないなぁと思うのですが、わりといました。年中になったらいなくなっているお友だち。
家の近くに公立があったら、そういう選択肢もアリです。大丈夫、大きな園ならバザーで制服や園バッグのおさがりゲットできます。または知り合いに「制服いる?」と聞かれた園にしてしまうのもアリですね。

こども園て?

さて、福山市でも「こども園」が登場し始めています。こども園てなんじゃろ?

従来の仕組みでは、保育所は厚労省管轄で働く親のための保育施設、幼稚園は文科省管轄で小学校に入る前のプレ教育施設、という位置づけでした。
しかし、働く母親が増えてきたこともあって、保育所は足りず、幼稚園は余る傾向が明らかに。
そこで「幼稚園とか保育園とかで分けないで、未就学児はみんなまとめて預かったらいいんじゃない?」という提案が出されたのです。これがこども園。

こども園には

  1. 幼保連携型 幼保合体・小学校とも連携
  2. 幼稚園型 幼稚園がベース
  3. 保育所型 保育所がベース
  4. 地方裁量型 未認可の保育施設がベース

の4つがあります。公立のこども園は幼保連携型でしょうか。小学校の近くだし、運動会とか発表会とか来るし。

こども園は保育料は世帯収入に応じて変化します。また利用形態が1号(従来の幼稚園児の区分)、2号(従来の保育所の年少以上の区分)、3号(保育所の0~3歳児の区分)とあり、それによっても料金が異なります。

福山市ではすでに私立のこども園は登場しており、公立の保育所・幼稚園もこども園へ統合する計画が進んでいます。うちの地域の公立こども園は2020年春に開園予定です。

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