本格的な寒さがやってきました。赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭では暖房器具をどうしよう? おすすめはないかな? と考えていると思います。そこで、今回は暖房器具の特徴を調べました。
子供は体温調節機能が未熟で、暑い寒いが伝えられません。大人が気を配って快適な冬を過ごしましょう!
目次
暖房器具の特徴を理解して、冬場の適切な室内環境を作りましょう!

冬場の快適な室内環境は、温度は18~20度、湿度は40~50%です。温湿度計を置くと部屋が状態がひと目でわかります。デジタル式が表示がわかりやすく、子どものいる家庭でも安全に使えます。
暖房器具はエアコン、ストーブ、こたつといろいろ思いかびますが、以下の3つに分類することができます。
- 高温の空気を循環させて部屋を暖める「対流式」
- 熱源が放つ電磁波によって部屋を暖める「輻射式」
- 熱源に直接触れて暖める「伝導式」
それぞれの特徴は後ほど詳しく述べますが、子供の安全を考えると組み合わせて使うのがおすすめです。
また、熱を逃さない工夫も大切です。特に暖気の約50%は窓から脱げていきます。窓用の断熱材やカーテンで外気との接触を遮断すると熱を逃さず、節電にも繋がります。
対流式暖房器具を使うメリットや使用上の注意

対流式の暖房器具は、暖めた空気を部屋に流し、暖気と冷気の対流を起こして暖めます。最大の特徴は、広い空間を暖められることです。家族が集うリビングでの使用に適しています。しかし、体を直接暖めないので暖房が効くと感じるまで時間がかかります。
暖めた空気は上にたまりやすいので、サーキュレーターと併用すると効率よく暖めることができます。
また、空気が汚れたり乾燥するので、換気や加湿も忘れずにしましょう!
エアコン
室外機から取り込んだ外気の熱エネルギーを圧縮することで、室内に暖めた空気を送ります。機器によっては加湿や空気清浄機の役割を果たすなど、機能や省エネ性は年々進化しています。室内と室外の温度差が小さければ暖房効果が高いです。一方その差が大きいと消費電力が増えます。
熱源が子供から遠い場所にあるので、安全に使用できます。
ファンヒーター
器具内で発生させた熱をファンで拡散して暖かい空気を送ります。電気で動くセラミックヒーター、ガスファンヒーター、石油ファンヒーターが主です。電気やガスを使用すれば燃料を交換する必要がありません。高温の空気を多量に送れるため、早く暖められます。給油の必要がありますが、石油ファンヒーターならコストが抑えられます。
暖房器具としては優秀ですが、たいていのものは床に置いて使用します。したがって子どもが触るとやけどの危険があります。直接触れないように柵などで防ぎましょう! 柵以外にも転倒自動オフ機能やチャイルドロック機能のついたものを選ぶという方法もあります。
そして、セラミックヒーターは臭いが出ませんが、ガスや石油ファンヒーターは臭いが気になります。一酸化炭素中毒にならないよう、まめに換気しながら使いましょう!
輻射式暖房器具を使うメリットや使用上の注意

輻射式の暖房器具は、熱源が電磁波出す「輻射」によって部屋を暖めます。代表的なものが遠赤外線による暖房です。赤外線は体の内部まで入り、体を芯から暖めます。
対流式と違い体を暖めることはできますが、空気を暖める効果は低いです。したがって、トイレや脱衣所といった狭い範囲や少人数を暖めるのに適しています。
ストーブ
ニクロム線を使った電気ストーブは、価格が安く丈夫なことから古くから使われています。すぐ発熱して熱くなるので効率よく暖まり、使いやすいです。石油ストーブは高温で発熱するため、周辺の空気まで暖めることができます。
しかし、発熱体が非常に熱くなるため、子供が触れるとやけどの危険があります。絶対触れないよう対策が必要です。
また、ニクロム線より輻射しやすいカーボンを使用した暖房器具もあります。カーボンヒーターは人を暖める力がありながら器具自体は熱くならないのが特徴です。
オイルヒーター
海外ではメジャーな暖房器具ですが、日本でも人気が高まっています。
放熱板内のオイルに熱を伝え、じんわりと部屋を暖めます。空気が汚れず乾燥しにくい、熱源が熱くない、音が静かなのが特徴です。子供のいる部屋の暖房としては理想的に思えます。
しかし、部屋が暖まるまで30分以上かかる、置場所によっては暖房効率が下がるという欠点もあります。そして他の暖房器具より重く、持ち運びが難しいです。
こたつ
日本の冬の定番ですね。テーブル下にある電熱線でこたつ内を暖めます。布団で密閉されるため、効率よく足元を暖めます。
子供に使用する場合は、こたつに潜って遊ばないよう注意してください! 低温やけどや窒息の危険があります。また、こたつの内と外の温度差が大きいので、体温調節にも気をつけてください!
伝導式暖房器具のメリットと使用上の注意

熱源を直接体に当てることで人を暖めます。急いで暖をとりたいときには便利です。しかし、長時間に使用すると低温やけどのリスクが高まります。
低温やけどは40~50度のものに長時間接すると起こります。子どもは皮膚が薄いので、知らないうちに皮下組織までやけどが達します。痛みが感じにくく重症化しやすいので、注意して暖房を使います。
ホットカーペット
価格が安く、すぐに使えます。大きさが様々出ているので、家庭のニーズに合うものが選べます。防水タイプのカバーをかけると汚れても掃除が楽です。遊ぶスペース、食卓などの暖房に便利です。
電気毛布
就寝時使用するので、設定温度が高くないのが特徴です。おやすみタイマー付きの商品も出ています。寝る前に布団を暖める時に便利です。
まとめ
暖房器具はそれぞれの特徴や欠点があります。家庭の環境や子どもの成長に合わせて必要な暖房器具を探してみてください。筆者の場合は、賃貸で石油機器が使えません。子どもも小さいのでエアコン、サーキュレーター、ホットカーペットで今冬も乗り切ります。
執筆:holy-rich511