どうして台風で停電するの? 福山で停電しやすいエリアって?




2019年9月9日、千葉市に上陸した台風15号は千葉県を中心に大規模な停電を引き起こしました。そもそもなぜ停電被害は拡大し、復旧が遅れているのでしょうか?
そして西日本は毎年のように台風が近づいています。温暖化とともに台風の勢力が強いまま上陸してくることも珍しくありません。福山市で停電しやすいエリアってどこなんでしょう?
調べてみました。

千葉の停電が大規模になった理由

台風が上陸すると大なり小なり停電が発生します。その理由は、

  • 強風で電線が切れる
  • 倒木による電柱の折損

が主なもの。
ニュースで送電線が倒れている様子が流れましたが、送電線は複数のルートで電気を送っているので、送電線に関してはすぐに復旧しています。千葉の停電被害が大規模になった一番の理由は「倒木による電柱の折損」ではないかと思います。ニュース映像を見る限りでは。

千葉の停電の復旧が遅れている理由は?

電柱が倒壊しているので、まず倒木をどかしたあと電柱を立て直します。電柱を元に戻さないことには、電線を張ることができません。経産省の推計では千葉県内で約2,000本の電柱が倒壊・損傷しているとしています。

電力会社が「電気が通ったな」と確認できるのは、6,000ボルトの高圧線まで(電柱と電柱の間の3本の電線ね)。千葉で問題になっている「隠れ停電」というのは、高圧線から枝分かれして各家庭に入っていった先での停電のこと。

各家庭への引き込み線が傷ついていたり、電柱のヒューズが切れていたり、家庭内で漏電があったりすると、電気が復旧しないのです。そしてそれは電力会社には把握できないものなんです。例外として、電気メーターが遠隔で確認できる「スマートメーター」になっていると、電気が来ていないかどうかがわかります。
隠れ停電の場合、どこで電気が途絶えているのかは住人ではわかりません。電力会社の人を呼んで、確認してもらう必要があります。

au電気の場合、停電したらどこに連絡すればええの?

au電力のような新電力と契約している場合、停電したらどこに連絡したらいいんでしょ?
au?
でも、そのエリアの送配電を担当しているのはそのエリアの電力会社。千葉なら東電、福山なら中電。なので、新電力と契約していても結局は地域の電力会社の送配電部門に連絡して対応してもらうことになります。
停電時の対応については新電力の契約書に書いてあるはずなので、確認しておきましょう。

福山で停電しやすいエリアって?

さて、ここからが本題。
台風の停電が

  • 電線が切れた
  • 倒木で電柱が倒れた

によって発生するものであれば、山間部を通って電気がやってくるエリアはもしかして停電リスクが高い地域?

てことで、リアル中電社員に確認してみました。(ご近所さん)

「台風による停電は倒木で起こることが多いので、やっぱり木が多いあたりは停電しやすい傾向があります。でもだからといってここが特に停電しやすい、というエリアは思いつかないです」

「台風だと沿岸部も影響を受けやすいです。高潮などで海水をかぶると電線がショートしてしまうので」

「どちらかというと、福山は落雷での停電のほうが多いです。だから雷の通り道になりやすい北部は、夏場の停電が多いかも。府中や世羅あたりが多い印象……」

だって。

雷が近づいてきたら?

さて、雷が近づいてきたらどうすればいいんでしょう?

こちらも聞いてみました。

  • ブレーカーを下す
  • 壊れたら困るものはコンセントを抜く
  • 本当に近くに落ちたらテレビは壊れる(ブラウン管なら火を噴くけど薄型はわからん)

千葉の停電では、各電力会社がお手伝いに来ている様子がテレビに映っていました。これも聞いてみた。

「今回の停電では千葉に向かって各電力会社が応援を出しました。北は北海道電力、南は沖縄電力まで全部の電力会社が応援を送っていますが、これは会社間協定に基づくもの。東電から各電力会社に応援要請が入ります。
中国電力は9/9から9/23まで応援を派遣。1週間ごとに社員が入れ替わる形で、応援に行きました。詳しくはホームページで確認できるよ!」

http://www.energia.co.jp/press/2019/12067.html

ムトウ
現場からは以上です!
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