春休みも半分を過ぎ、4月が近づいてくると気になるのは新しい学年、クラスのこと。ああ今年もPTAの役員決めがあるわ…
その前に、クラス分けがありますね。この「クラス分け」って、誰がやるんでしょう? そもそも先生たちが何年生をもつとか、担任のクラスはこことか、そういうのって誰が決めるの?
タイミングよく島根の土産を持って元校長ワコ先生が来たので、聞いてみました。なお、福山市立の小学校の話なので、私立小や福山市以外の地域は違うかもしれません。ご了承ください。
目次
在校生のクラス分けは、旧学年の先生が決める


1年生から5年生まで、在校生のクラス分けは旧学年の先生があらかじめ決めておき、それを新学年の先生に引き渡すそうです。
なお、公立中に進学する6年生のぶんも、6年生の担任がクラス分けをしておき、中学校へ持っていきます。中学校の先生は、各小学校から上がってきた名簿を組み合わせて、クラス分けをするそうです。
仲が悪く、翌年は同じクラスになりたくない子がいる場合、先生が配慮してくれることもあります。先生と密にコミュニケーションを取っておくことは大切です。
新1年生は4月1日から入学式までに1年生の担任が決める

4月から入学する子たちは、いつ誰がクラスを決めるのでしょうか?
これは4月1日、1年生の担任が発表されてから、1年生の担任が決めます。保育所や幼稚園から上がってきた申し送り所を見ながらクラス分けをしていくのです。以前は小学校近くの公立幼稚園の場合には、小学校と幼稚園との間でクラス分け会議が行われることもありましたが、今はあまり行われていないのだとか。
先生の「担当学年」「担任するクラス」は校長が決める
先生の担当学年や担任するクラスは、最終的には校長が決めます。旧年度内に希望の学年を3つくらい出させたのち、年齢やキャリア、得手・不得手などを配慮しながらバランスよく配置。時には面接も交えながら、新学年の担当学年・担任するクラスを決定します。
ワコ先生から新1年生の保護者へアドバイス!


おめでとうございます。
新しい生活に対し、親御さんもお子さんもドキドキしているでしょう。
学校生活を楽しくスタートさせてあげるためには、学校への不安をあまり大きくしないことが大切です。できるだけポジティブな情報を与え、学校生活が楽しみになるようにしてあげましょう。
お友達はできるかな? 大丈夫です。
先生と仲良くできるかな? 大丈夫です、子どもと仲良くするのが先生の仕事です!
先生たちも上級生も、1年生が入学してくるのを楽しみに待っていますよ!
取材協力:西野和子(元小学校長)
※すべての公立小がこの限りでクラス分け、校内人事を行っているわけではないそうです。