インフルエンザの季節になると、学級閉鎖の情報が流れてきますよね。
学級閉鎖とは、感染症を予防するために必要なときに行う学校の臨時休業のことですが、どんな基準で決定されるのか気になりませんか?
そこで学級閉鎖になる基準について調べてみました。
学級閉鎖は校長が判断する

学級閉鎖にするかどうか、最終的に判断するのは実は校長先生です。全国的な基準は存在しません。
これは、単純に「クラスの3割以上が休んだ時点で学級閉鎖」にすれば、流行が抑えられるというものではないからです。地域の流行状況や児童の発症日、出席児童の健康状況などを考慮して、校長が医師と相談して決定をします。学級閉鎖というとインフルエンザが真っ先に思い浮かびますが、ほかの病気であっても流行するおそれがある場合は学級閉鎖にできます。
ただ、インフルエンザによる学級閉鎖が多いのは、インフルエンザの潜伏期間や出席停止期間のことを考えると、4~5日の学級閉鎖で感染拡大を抑えられる効果が高いためです。
さて、肝心の福山市や広島県の基準なのですが、よくわかりませんでした。しかし、2009年に新型インフルエンザが登場したときの広島県教育委員会の学級閉鎖基準は以下の通り。
これに近い基準で判断されているのではないかと思います。

出典:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/16anzen-influenza-influ-tsuchi.html

学級閉鎖中の過ごし方は?

学級閉鎖の目的は「感染症の蔓延の防止」なので、元気だからといって外に遊びに行くのはNG。学校からは外出しないで自宅学習をするように指示があります。
学童保育に預けている場合、一般的には「ご遠慮ください」と言われることが多いのですが、ほかの子とは隔離して預かってくれる場合もあります。これは預けている施設に確認を取ってみてください。
塾、習い事も、学級閉鎖時の行動について規定されていることがあるので、まずは確認してみましょう。学級閉鎖の意味を考えると、お休みするのが無難ではあります。レッスンや講義の振り替えができるかどうかもあわせて確認してみてくださいね。
学級閉鎖の予測は難しい

保健予防課の情報によると、インフルエンザは12月の始め あたりから流行が始まり、1月の後半から2月の前半にピークを迎 えます。気温が下がり乾燥してくると 現れ始め、暖かくなり始める3月あたりでおさまってきます。
学級閉鎖となる学校や保育施設も、流行のピークとなる1月の後半から2月の前半にかけて多くなります。しかし、毎年同じ状況ではないので、発生数が同じでも必ずしも学級閉鎖になるわけではないようです。
福山市では、市のサイトや福山市医師会のサイトでインフルエンザの状況をお知らせしています。また、福山市医師会のメールマガジンに登録すると、学級閉鎖情報が配信されます。市内のどのあたりで学級閉鎖が発生しているか把握できるので、登録してみてくださいね。
執筆:簡明