中学受験、3~4年生のうちにできることは?

首都圏はともかく、地方の中堅校では「受験に備えるのは5年生から」というところも多いものです。しかし、なんの備えもなく5年生から突然受験モードに突入するのは、やっぱり大変ですよね。5年生になる前に、準備しておいたほうがいいことって?

教育改革が入試にも影響

詰め込み管理教育から自主性を重んじるゆとり教育へ、さらにグローバル時代に対応できる教育内容へ、「学習指導要領」は時代に応じて変わり続けています。
学習指導要領とは、地域や国公私立に関わらずどこの学校へ行っても一定水準の教育が受けられるように、国が定めたカリキュラムの基準のこと。昭和33年に最初の学習指導要領が登場し、だいたい10年おきに改訂されています。最新版は平成29・30年改訂。これが現在「新学習指導要領」と呼ばれるものです。

新学習指導要領では英語や大学入試の内容変更がクローズアップされがちですが、中心に据えているのは「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」という3つの柱。
わかりにくいですね。
簡単にいうと、

どれだけたくさん覚えられるか?
から
覚えたことで何ができるようになるか?

ということです。
保護者世代の英語といえば文法と長文読解がメインでした。これによって「読み書き」はできるようになりましたが、「聞く・話す」能力はされほど重視されていなかったため、簡単な英文は読めても簡単な会話すらままならないという人も多いものです。
そうではなく、英語を学ぶことで「何ができるようになるか?」→これからの時代は、読み書きだけではなく英語を使ってコミュニケーションを取る必要があります。英語を勉強するのなら、意思疎通を図れる能力まで身につけさせたい、ということになるわけですね。

さて、今回の新学習指導要領は「せーの」で始まるのではなく、段階的にスタートしていきます。

新学習指導要領カレンダー
小学校:2020年度~
中学校:2021年度~
高 校:2022年度~

大学入試が変わるのはいつ?

学習指導要領を受けて小中校でやる内容が変われば、大学入試も変わります。大きな変化は2段階でくるのでチェックしましょう。

2020年度 大学入試が変わる

まずは2020年度から、大学入試が変わります。とはいえ、2020年度の大学受験生はまだ古い教育指導要領で育ってきているため、内容ががわりと変わるというよりはセンター試験が「大学入学共通テスト」にリニューアルされる、といったほうが正しいでしょう。
変化内容は、従来の知識量を問う問題よりも、課題に対する解決力を求められる問題にかわっていくと言われています。基本はマーク式ですが、国語と数学は記述式の問題も取り入れられることになりました。
過渡期の英語ですが、ゆくゆくは民間の英語資格や検定の活用をする方向になっているものの、2020年度から2023年度までは大学入学共通テストにも英語があります。

2024年度 新学習指導要領での入試初年度

新学習指導要で育った高校生が大学入試を受けるのが2024年度。共通テストも、知識や技能だけでなく思考力、判断力、表現力などを評価する内容に変わります。また、各大学が行う入試も、内容や基準が変更になる可能性が高いです。
これにあわせ、一貫校の入試も新学習指導要領に対応した試験内容になってきます。

中学受験はどう変わる?

さて、中学受験の試験内容はどのように変化してくるのでしょうか?

2020年以降の大学入試の方向性が反映し、従来の4教科や2教科の入試問題のなかに「思考力」「表現力」「判断力」を問う問題を意図的に入れてくるケースが増加しています。麻布や武蔵、栄光学園などの難関校では今までもこういった出題はありましたが、海城、慶應中等部をはじめ、多くの難関~中堅の難易度の私立中でも「考える力、自分の言葉で表現する力」が問われる問題が見られた

https://resemom.jp/article/2018/11/30/47945.html

すでに新学習指導要領を意識した試験問題を出してきている学校も現れ始めています。ただ、超難関~難関校は自分たちの方針にプライドがあるため全体的に問題を新学習指導要領寄りに変えることはないでしょう。入れてくるとしたら部分的にかな? と思います。

一方で中堅私立は新学習指導要領に寄せてくる可能性が高いです。というのも、子どもの数はどんどん減ってきている一方、公立一貫校の人気が高まっていることから、適性検査と併願しやすい内容の試験にするところが増えてくるんじゃないかな、と。このところ、公立一貫校の躍進がめざましいですしね。※1

適性検査は新学習指導要領寄りの内容なので、公立一貫校はもしかしたら新しいタイプの大学入試に強いかもしれませんね。

3~4年生のうちにできることは?

長文と資料を読ませて解かせる総合問題は増加傾向にあります。どのみち大学受験では出てくるタイプの問題なので、3~4年生のうちにやっておきたいこと、それはずばり「国語力アップ」です。

ムトウ
実際に、知恵袋でも同様の質問に「国語力」「語彙力」という回答が寄せられていました!

なぜなら算数はやればやるだけすぐに実力として現れる一方、国語力というのは一度自分の中で消化し、使う時には自分で応用させる必要があるタイプの学力。要するに実力として現れるまで時間がかかる科目だからです。

公立一貫校では作文問題が出ますし、難関校の算数の文章題は、問題を理解するために高度な読解力が求められます。総合問題でも長文で回答させる問題が増えてきているため、中学受験を考えているなら国語力アップに注力しましょう。
具体的には、

  • 読書量を増やして長文読解に慣れる
  • 語彙を増やす
  • 漢字はもとより熟語・ことわざ・日本語独特の言い回しの勉強
  • 作文の練習

このあたりをさせることが国語力アップには必要でしょう。

私は英語も含めた5教科の中では国語が得意でした。高校時代の成績で申し訳ないのですが、進研ゼミや河合の模試だと偏差値55~60あたり。古文がやや足を引っ張っていたんですが、国語、特に現代文だけはなんの準備もなくテストを受けても上位に食い込める教科でした。これは小中高通して本の虫だったことが大きく影響していると思います。仕事としてライターをしていますが、文章作成能力の基礎は本の虫時代の貯金といってもいいくらいです。

一方で文を書くようになってから、「読むと書くでは頭の中でも使う部分が違うな」というのは痛感します。特に人に読ませる文となるとコツやスキル、お作法などが確立されていますのでトレーニング次第でいくらでも上達可能です。
国語力を総合的に引き上げるなら読むのインプットだけでなく、書くのアウトプットどちらともさせることが重要。
ただ、作文の指導って親にはなかなか難しいです。かといって作文教室ってあんまり見かけないですよね。

調べてみたところ、通信教育に作文を見てくれるところがありました。

  • 進研ゼミ 作文・表現力講座 4〜6年生向け
  • Z会 小学生コース専科作文5年生・6年生
  • ブンブンどりむ 全学年対象

進研ゼミやZ会は入試対策のオプション講座なので4年生以上が対象になっていますから、入試対策として作文を習いたいなら進研ゼミやZ会の作文コースを受けてもいいでしょう。どちらとも本科生でなくても受講できます。
一方、ぶんぶんドリムは入試対策というより、作文そのものの能力を引き上げるタイプの講座。全学年受講OK、学年ごとに教材が違うのでそこは安心してくださいませ。
1か月分の内容は

  • メインテキスト
  • 提出課題2回分
  • ドリル

となっています。ボリュームは1回10~20分程度で終了するものが4~5回程度なので、低学年でも大丈夫です。国語力は養成に時間がかかることから、むしろ中学受験のその先、高校受験や大学受験を見据えた国語力養成に適している講座、と言えるかもしれませんね。

無料体験キットがもらえるようです。気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

※1 https://www.asahi.com/articles/ASM3B5DW1M3BUTIL00X.html

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