現在、小学生向け通信教育でシェアが拡大しているのがタブレットを使うタイプ。チャレンジタッチ、スマイルゼミに代表される「専用タブレット」を使用するタイプの講座もありますが、手持ちのタブレットで動画やアプリを使用しながら学習を進めるタイプの講座も増えています。
今回は、手持ちのタブレットを使う「Z会」「デキタス」「スタディサプリ」の特徴をご紹介しましょう。
目次
学校のおさらいでは物足りないお子さまに!Z会

学校のおさらいレベルを超えた学力が欲しいなら、Z会がおすすめ。Z会といえばレベルの高い問題や講座を提供してくれる学びの総合商社(!?)。私が学生時代だった20世紀後半、Z会の問題集は難しいことで有名でした。
Z会の通信講座には紙の教材で学ぶ「小学生コース」とiPadを使う「小学生タブレットコース」があり、今回はタブレットコースをご紹介します。
Z会小学生タブレットコースの内容は?
- 3~6年生に対応
- 国・算・理・社・英・総合の6教科
- 算・理・社は教科書に対応、国・英・総合はZ会オリジナル(※総合は教科の知識を日々の生活に結び付けて考え、思考や行動の幅を広げる学習)
- 受講費は3年生70,920円(税込)~6年生81,840円(税込)と段階的にアップ
- 6教科セットで、教科ごとの受講は不可
- iPadとタッチペンは自分で用意(Z会にて購入も可能)
学習の進め方は?
Z会の通信講座はiPadのみに対応しているので要注意。専用のアプリを端末にダウンロードして始めます。
前月15~17日ごろに翌月の教材が配信されるので、自分で勉強する日を設定すると自動的にスケジュールが完成。毎月25日ごろに担任指導者から状況に合わせた個別メールが配信。
また、毎月、月末までに課題提出が、年に2回は紙による課題提出があります。
保護者へ進捗状況のお知らせ、子どもとのメッセージやり取り機能も完備。
課題を提出すると努力賞ポイントがたまり、プレゼントと交換!
Z会に向いている子は?
一般的に小学生向けの通信講座は「学校の補完」の位置づけにされているものが多いのですが、Z会は一段と言わず、二段三段上のハイレベルな内容となっていて、より高い学力を身に付けるための内容となっています。
学校の授業が物足りないお子さまにぴったり。ちなみにZ会には中学受験対策講座もあります。
Z会小学生タブレットコースは公式サイトから資料請求ができます。
とにかくリーズナブルに学校の勉強を補完したい!デキタス

デキタスは2016年9月に登場した、小学生向け通信教育としては新しい存在。
デキタスの目標は「教科書をしっかり理解すること」。スモールステップでつまづきポイントを作らない仕組みで、アニメのようなキャラクターがガイドをしてくれるのが特徴です。
アプリダウンロード型ではなく、オンライン上で問題を解いていくシステムなので選択問題のみ。問題を解けばポイントがたまり、プレゼントやアバターと交換が可能。
デキタスの内容は?
- 小学1・2年生 3,000円(国語、算数、英語、生活)
- 小学3~6年生 3,000円(国語、算数、英語、理科、社会)
この金額以外にお金がかからないのがデキタスの魅力。
オンライン上で選択問題を解いていくタイプの講座なので、ネットに接続できる端末であればパソコンでもタブレットでもOK。新しく端末を用意する必要がありません。
学校で使っている教科書を選ぶことはできますが、カリキュラムに合わせて毎月配信されるのではなく、あらかじめすべて用意されている教材を計画的にこなしていくタイプの通信講座です。
学習の進め方は?
単元を細かく設定し、確認問題を繰り返すことで次に進むスモールステップ方式。最初に短い解説動画を見たあと○×チェック、基本問題、チャレンジ問題に進んでいきます。間違った問題はデータとして蓄積され「キミ問ピックアップ」で復習可能!
つまづいた単元では「さかのぼり機能」で、前年の単元に戻っての学習し直しが可能と、できない問題を残さない仕組みとなっています。もっと先に行きたいときは「さきどり学習」OK。
デキタスに向いている子は?
デキタスは選択問題のみなので、書く練習はできません。その上で向いているのは
- 学校の授業の補完をパパッとやりたい
- 親がつきっきりで指導できない
- 不登校で授業の進度がわからない
- 現在は海外にいて、日本帰国時に勉強に置いていかれないようにしたい
など、教科書レベルをできるようにしておきたいお子さま向きです。アニメ風キャラがガイドしてくれる上に、正解すれば次に進める、ポイントがたまるといったゲーム要素も多いので、ゲーム好きなお子さまにもとっつきやすい、というメリットも。
デキタスは公式サイトから資料請求ができます。また無料お試しもできるので、気になる方はチェックしてみてください。
有名講師の授業が見放題!スタディサプリ

有名講師が行う1コマ15分程度の動画が見放題、それがスタディサプリ。
通信教育といえば「今月号はこれをやるよ!」と、カリキュラムが決まっている場合がほとんどですが、スタディサプリはたくさんある講義動画を自分で選んで見るタイプの通信教育です。
スタディサプリの内容は?
- 3~6年に対応
- 国算理社
- 12ヵ月払いの場合、9,800円(税抜)で2か月分無料。1ヶ月980円(税抜)。
- 1つ15分程度の有名講師による授業動画が約600(小学講座の場合)あり、見放題
- 小学生講座なら学年が違う授業も見放題
- 問題集はPDFデータを自分で印刷、もしくはオンラインで購入
毎月学習内容が配信されるのではなく、自分でスケジュールを組んで進めていくタイプの通信講座です。動画はネットまたはアプリをダウンロードして見ます。問題集は用意されていますが、自分で印刷するかサイトで購入する必要があります。
サポートもないし、添削問題もありません。ただし、ネットにつながった端末(とプリンタ)があれば、世界のどこにいても学習を進めることが可能。
学習の進め方は?
スタディサプリにログインして勉強する日を決めたら、スケジュールを組みます。学習計画を設定すれば一人一人に合った予定を組んでくれるので、あとはスケジュールに沿って進めていくだけ。1回15分なのでスキマ時間にサクッとできるのも嬉しい。テキスト代も自宅印刷に関しては無料で利用できるから、無駄もありません。進捗状況は保護者も確認できます。
スタディサプリに向いている子は?
スタディサプリはとにかくリーズナブル!有名講師の授業をどこにいても見ることができるというのもメリット。自分で単元を選んで学習するので、苦手な単元を解決していくのに向いていますが、サポートや添削問題はないので「自分で学習を進められる子」が向いています。
苦手科目をどうにかしたい、予習をして勉強にしっかりついていきたい、といった用途にうってつけ。
ただ、動画を見ているだけで頭に入っていない、という可能性もあるので、小学生なら保護者のサポートはある程度必要な講座です。
自分で勉強できるようになる中学生以上だと、非常に高い効果を発揮しますよ! 安いしおすすめです。
まとめ
小学生向け通信講座にはいろいろなタイプがあることがわかります。それぞれの特徴を簡単に説明するなら、
- Z会→ハイレベルな学力が欲しい
- デキタス→リーズナブルに学校の授業を楽しく補完できる
- スタディサプリ→リーズナブルに動画でわかりやすい解説を受けられる
こんな感じでしょうか。我が子に合った通信講座を選んであげてください。
※2019年1月現在の情報です。税抜表示がない価格は税込み価格です。