春先は花粉が飛ぶから憂鬱、という人も多いのではないでしょうか?
花粉飛び交う外に洗濯物は干したくないけど、連日の部屋干しにも限界がある…じゃあどうする? 毎日コインランドリー? いやいや! お店やネットで買える便利グッズがあるのです!
今回は洗濯物を外に干す場合と室内に干す場合の対策方法をご紹介しましょう。
目次
対策をするにはまず敵を知ろう!

花粉対策をするためには、まずは敵の正体を知らねば。
日本にスギの花粉症が増えてきたのは1960年代以降、農林水産省がスギの大規模植林を行ってきたことが原因とされています。そのため、スギの花粉症は特に日本で見られるアレルギー症状で、世界的にはスギ、ブタクサ、イネ科が三大花粉症と呼ばれています。
スギの花粉の大きさは30~40μ、風に乗って遠くまで飛んでいくタイプの花粉です。目で見ることはできませんが、形は紡錘形(ドラクエのスライムみたいな形)をしています。この花粉が目や鼻から体内に入ることで、アレルギー反応が起こるわけですね。つまり、外に干すなら洗濯物につく花粉の数を減らすことがポイント。
外干しするなら!

柔軟剤を使って静電気の発生を抑える
取り込むときによくはたいて花粉を落とす、というテクニックは知られています。具体的には、はたくことでTシャツは40%、タオルでは60%もの花粉除去効果があるのだそうですが、落とす時に静電気が発生してしまうと効果は半減。
なぜかというと、静電気にはホコリを呼び寄せる力があるため。はたく際に静電気が発生してしまうと、花粉は落とせないのです。でも大丈夫。柔軟剤を使うと静電気の発生を抑えられ、衣類の花粉の付着量を減らせることがわかっています(第55回日本アレルギー学会秋季学術大会より・2005年)。
レノア本格消臭は、におい対策だけでなく静電気ガード機能もついています。香りのタイプも選べるので、花粉の季節にちょっと試してみませんか?
花粉除けスプレーを使う
なんと、そのものずばり「花粉除けスプレー」も存在します。
リセッシュプロテクトガードは「静電気を抑えることで花粉を落としやすくする」というもの。柔軟剤と似た効果を持っています。洗濯物を干す前に使います。
花粉カットスプレーは乾いたあとの洗濯物にスプレーするタイプ。柿タンニンにはアレルゲン濃度を約90%も低下させる効果があるということで、花粉のついた洗濯物にスプレーすることで、アレルゲンを低下させます。植物由来の成分であることも嬉しいポイントでしょうか。
洗濯物カバーを使う
いちいちスプレーするのが面倒くさい!という場合は、探してみたら、洗濯物自体をすっぽり覆うカバーがありました。
こちらの洗濯物用テントなら、目隠しにもなって紫外線もカットできるので、今までは室内に干していた下着類も外に干せます。
がばっと上からかけるタイプ。布団を干す時にも使えます。
テントのほうが風通しがよさそうですので、乾きは早そうですね。
干す時間は夜間~午前中がおすすめ
一日の中で花粉が多く飛ぶ時間帯は「11時~2時」と「15時~19時」の2回あります。逆に21時~10時ごろまでは花粉量が少ないので、夜間は洗濯物を外に干しても比較的花粉の付着は少なめと言えるでしょう。
スペースの関係で室内干しが厳しいという人は、参考にしてみてください。
こんな日は外に出さないほうがいい
スギにしてもヒノキにしても、風に乗って花粉を運ぶタイプの植物なので、
- 風の強い日(時間問わず)
- 雨上がり(地面に落ちた花粉が舞い上がる)
こんな条件の日は花粉量が増えます。外に出すなら念入りに花粉を落としましょう。
室内干しするなら!

部屋干しのいいところは、花粉がつかないところ。でも花粉の季節はまだまだ気温が低いので、部屋干しするなら、生乾き対策は必須です。室内干しすると、洗濯物からイヤな臭いが発生することがありますが、これは洗濯物に残っている雑菌が繁殖するから。濡れている時間が長いほどにイヤな臭いを放つので、
- 素早く乾かす
- 雑菌の繁殖を抑える
ことがポイント。
抗菌作用のある洗剤を使おう
「雑菌の繁殖を抑える」対策は、抗菌効果がある洗剤を使うことです。まあ、どんな商品を使ってもいいんですけれど、すすぎは水道水を使う、定期的に洗濯槽やごみネットを掃除することも大切です。
シャボン玉石けんの洗濯槽クリーナーは酸素系なので、ツンとしたにおいがしない商品。レビューを見ても「ごっそり取れる」と上々の評判です。ただ、ドラム式には使えないのが難点…。
エアコンの除湿機能や除湿機+扇風機で時短
素早く乾かすには、エアコンや除湿器を使うのがおすすめ。エアコンの除湿機能を使うなら、扇風機やサーキュレーターで部屋の空気をかきまぜると時間短縮につながります。
除湿機を使うなら部屋を閉め切って、洗濯物にまんべんなく風が当たるように扇風機を首振りセットし、その近くに除湿機を置きます。扇風機と除湿機だけなので、それほど電気代はかかりませんが、少々音がするので夜間の運転には注意が必要です。
アイリスオーヤマからは、除湿器とサーキュレーターが合体した最強の部屋干しツールが販売されています。さすが「かゆいところに手が届く」製品を送り出しているアイリスオーヤマ。部屋干しの生乾きに悩まれている皆様、ぜひお試しを。
まとめ
外に干すなら花粉対策グッズを使うのが効果的。室内干しするなら、生乾き対策が必要です。敏感な人はこうした対策を取り入れてみてください。