新年度になると保護者が気になるものといえば、PTAの役員決めですよね。一般的にPTAとは「本部」と「常置委員会」に分かれています。本部は執行部、常置委員会は専門部など、呼び方は地域によって異なりますが、「本部」と「それ以外」に分かれていると思ってもらえればOK。
常置委員会の役員選出は、4月最初の参観日のあとに行われるところが多いでしょうか。それに対し、本部役員は秋~冬にかけて翌年度の役員を選出するところが多いように感じます。
今回は何かと話題のPTAのトップ、PTA会長を経験したコツメ君に話を聞いてきました。
目次
PTA会長のお仕事って何?

PTA役員なんて大変そう、本部のトップであるPTA会長なんて大変すぎて当たりでもしたら本気で転校を考えるわよ! という人もいるかもしれませんが…、具体的に何をするかご存知ですか?

PTA会長は、言わずもがな本部のトップ。偉いというより、PTAという組織の舵取りをしなければならないので、リーダーシップやプ組織のマネジメント力は必要ですよね。
PTA会長のお仕事はおおざっぱに言うと、
- 卒入学、運動会など学校行事での挨拶
- 学校行事の運営
- PTA関連の会合に出席する
- 地域の会合に参加する
こんな感じ。具体的な内容は前任者から引き継いだ内容でOKですが、引き継ぎ資料は前年度だけでなく数年分見返して会長の仕事を確認しておいたほうがいいです。前年のだけだと「仕事が忙しい」「面倒くさい」などの理由で飛ばしてしまっている仕事もありますので。
PTA会長経験者がぶっちゃけ! やってよかったこと3つ


学校のことがよくわかる
ただの保護者だと、学校との関りは子どもの話を通して聞くクラスの様子と、学校便りに書いてあることくらいしかわかりませんが、PTA会長をやると校長、教頭、主幹といった管理職の先生との関りが増えるので、ほかの学年のこと、学校全体で取り組んでいることなど、校内のことがよくわかるようになります。
一保護者として、学校の様子がよくわかるのは安心ですよね。
また管理職の先生との関りが増えることもあって、子どものことを学校に相談しやすくなるというメリットも。先生も、よく見てくれるようになります。内申点への影響力はわからないけど、まあ……。
地域のことがよくわかる
ただの保護者だと、同じ校区内でも自分の住んでいる地域以外のことはよくわからないものですが、PTA会長は地域の会合に参加することが増えるので、地域のことがよくわかります。また地域には町内会のほか子ども会や老人会などいろんな団体があり、それぞれ夏祭り、清掃活動などに関わっています。そういうことがわかるようになり、各地域のイベントに関わっていると人脈も増えるし、「今度〇〇やるからおいでよ」という感じで誘われるようになります。これを面倒と思うか、ラッキーと思うかは、あなた次第。
学校の児童が我が子のように思える
学校や地域の行事に関わっていると、児童が全員我が子のように思えてきます。いろんな子が勉強、クラブ活動、ボランティアなどで頑張ったり、結果を出している姿を見ると、不思議と私生活でのモチベーションもアップ。
PTA会長をやって一番大変だったこと
とにかく学校や本部、常置委員会から「〇〇やっておいてください」「〇〇に参加してください」ということが多かったので、仕事との両立が大変でした。
またPTAという組織は、指示系統があるようでないので、その点も大変でした。察してください。
これからPTA会長をやる人へ
PTA会長は仕事量が多く大変ですが、一人でやるわけではありません。支えてくれる人、一緒にやってくれる人が必ずいるので、その人への感謝の気持ちを持つことが大切だと思います。また、学校もPTAも、先生や保護者だけでなく、地域や学校外のたくさんの人が支えてくれています。
堅苦しく考えないで、気楽にやったらいいと思います。

運命なのかな…