夏のエアコンと冬のエアコン、どちらがより電気代がかかるかご存知ですか?
答えは冬。これは冬のほうが屋外と屋内の温度差が大きいから。エアコンのほかにもストーブ、こたつ、ホットカーペットなどの暖房器具も併用するため、夏のエアコンと扇風機に比べても冬は電気代が高めになってしまうのです。
そこで、冬の電気代をお得にする方法を電気のプロに聞いてきました。
熱の4割は窓から逃げる! 窓をガードすることがポイント


室内の熱の4割は窓から逃げるから、窓をガードするといいよ

具体的にはどうすればいいの?

具体策は、カーテン!
新しい建物の壁にはしっかり断熱材が、ちょっと古めの建物でも壁には厚みがあります。しかし窓ガラスは薄いですよね。だから、窓は外気の熱を室内に伝えやすいんです。
電気代を安くするには、暖房器具に使用する電気を減らせばいいのです。室内が寒いとつらいので、温度が下がりにくくすればいい=窓から熱が逃げないようにすれば、電気代は節約できます。
そのために有効なのはカーテンだそう。
特にサイズが大きい掃き出し窓は、しっかり床に届くカーテンで冷気をシャットアウトさせることが大切。冷気遮断グッズの併用も有効です。

日差しは室内を温めるので昼間はカーテンを開けるのがおすすめですが、日が暮れたら早めにカーテンを閉めて、室内の温度が冷えないようにすることがポイントです。
家電で一番電気代を使うのは冷蔵庫! 購入して10年過ぎていたら、買い替え検討を


冷蔵庫は365日ずっと動き続けている、家の中で一番電気を使う家電。冷蔵庫を省エネタイプに替えると、節電効果がぐんとアップします。目安は購入から10年。10年過ぎていたら、買い替えを検討しても。
- 2008年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-F553T(550L)=年間消費電力:約420kWh - 2018年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-F554WPX(550L)=年間消費電力:約274kWh
参考:https://enechange.jp/articles/refrigerator-electricity-consumption
10年前の間に冷蔵の消費電力は35%も減少。電気代はおよそ4,000円ほど違います。
そして意外かもしれませんが、350l程度の2~3人家族用のものよりも、400l以上の4~5人家族用の大きめ冷蔵庫のほうが、消費電力そのものは安かったりします。この理由としては
- 大型のものには高性能なセンサーが搭載され、庫内の温度がコントロールされている
- 大型の冷蔵庫は断熱性能も高い
- 大型のものは庫内が広いので冷気が循環しやすく、冷蔵庫が頑張らなくてもいい
逆に中型のものはスペースとコストの関係から、大型のものに搭載されている機能がカットされているため、省エネ性能も抑えめになっているのです。
冷蔵庫の買い替えタイミングはいつ?

冷蔵庫のモデルチェンジは秋です。
だから買い替えタイミングは夏。夏のボーナス購入を見越して6月ごろからセールが始まるので、冷蔵庫の買い替えを検討している人は、6月ごろから行動開始がおすすめです。
逆に最新モデルが欲しい場合は、11~12月が目安。
「東芝の冷蔵庫はよけいな機能がついていないぶん、コスパがいい」「三菱の冷蔵庫は冷凍の性能が高い」「パナソニックはパーシャル冷凍ができる」などなど、メーカーごとに特徴が違うので、自分のライフスタイルにあった冷蔵庫を購入するのがおすすめですが、こと消費電力に関しては冷蔵庫に省エネ評価がついています。省エネ評価は星の数であらわされ、星の数が多いほど省エネ性能が高くなっているので、目安にしてください。

アドバイス:コツメ
家電製品アドバイザー。生息域は福山市中心部~南部。会社帰りにフタバ図書に寄る習性がある。
どうしたらいいの?