ムトウが調べたところ、福山市の公立(+国立)中の上履きはスリッパであるようです。福山市に近くとも、合併前の神辺・新市はバレエシューズを上履きとしていたとのことですから、福山市立になった現在は上履きがスリッパに変更されている可能性が高いです。
なぜシューズではなくスリッパなのか?
ちょっと調べてみました。
なぜ上履きをスリッパにするの? 中学校がスリッパを使いたい理由

福山市立の中学は、私が現役中学生だった1990年代初頭時点にはすでにスリッパでした。当時から在校生には評判が悪く「なんで上履きが便所のスリッパ?」と言われていましたが、トイレにはトイレ用の下駄がありました。
ちなみに1990年代後半の大門高校は指定のスリッパではなく、市販のリビングスリッパならなんでもOKでした。1990年代後半、広島の県立高校に通われた皆様の学校はどうでしたか?
前フリが長くなりましたが、上履きをスリッパにしている学校は福山市だけではないようです。その主な理由ですが、
- スリッパのほうが汚れにくい(洗濯頻度も低い)
- シューズよりスリッパのほうが安いし、サイズにゆとりがあるから、シューズのように頻繁に買い替えなくていい
- スリッパは走りにくいから、校内の事故が減らせる
- 中高生は小学生のように激しく走り回ることがないので、スリッパでも比較的安全に過ごせる
- どうせ(一部の生徒は)カカトをつぶしてシューズをはくので、最初からカカトがない履物にしちゃえばいい
などがあるようです。
なるほどねぇ…。
動きやすさ(と、デザイン性)より、扱いやすさやコスパ面を優先した、という感じでしょうか。
スリッパだと避難の時に危険じゃないの?

気になるのは、スリッパだと「避難の時に危険ではないのか?」という点です。知恵袋や教えてgooで検索をしたところ、これについては「避難時には落ち着いて行動することが求められるので、スリッパでも大丈夫ではないか」という意見が多く見受けられました。また実際、「東日本大震災をスリッパで避難した、きちんと避難できた」(※1)という意見もあったので、中高生くらいになれば大丈夫かもしれません。
広島の場合、学校で遭う災害といえば、震災よりは建物火災または台風・大雨のほうが確率は高いですよね。
火災の場合は建物から離れればとりあえず安全が確保できます。避難距離はそんなにないので、スリッパでも大丈夫でしょう。
台風・大雨に関しては、ある程度予測ができるため、学校にいる間に避難しなければならない事態にもなりにくいと考えます。
中高時代、上履きはスリッパだったのですが、まあ確かに着脱しやすいし不便には感じませんでしたね。ただ冬は寒いです。
スリッパっていくらくらい? 買い替えの頻度は?
ソラの中学の上履きは1300円です。
どこもだいたいそんなものでしょうか?
上履き用シューズもだいたいそれくらいの値段ですが、スリッパは足にフィットしていないぶん、買い替えの頻度はシューズより落ちるでしょう。そう思うと、コスパがいいのかな?
買い替えの頻度ですが、うちの中学校の場合、指定のスリッパは素材が固めということもあり、壊れるおそれはあります。大切に使えば3年もちそうですが、1回くらいは買い替えになるかもしれません。
まとめ
福山市の公立・国立の中学の上履きがスリッパなのは、
- コスパがいい
- 先生たちが生徒指導をしやすくする
- 校内事故を防ぐ
あたりが理由になっているから。もしくは表に出せない大人の事情があるのかもしれません。
スリッパの買い替え頻度は、大切に使えば3年もたせることは可能でしょう…この春、中学に進学されるお子さまには「スリッパは大切に使いなさい」としっかり因果を含めておくといいでしょう。
※1 https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8578866.html