イマドキの小中学校の修学旅行のカバンってどんなの!? リュックの大きさは?




秋になると、いよいよ修学旅行シーズンですね!
福山市の公立小学校・中学校の修学旅行は、10月頃の実施が多くみられます。

ワクワク、ドキドキで楽しみにされていることと思いますが、修学旅行へ行くには、色々と物品を準備しなければなりませんよね。各学校では、「説明会」として、1か月前位には、旅行の行程や持参物などについて、親も呼んで説明してくれます。カバンについても、先生からは、だいたいこの位のものを用意してください、などと言われますが、今ひとつピンとこないなあ、なんて人もいるのでは?

というわけで、イマドキの修学旅行では、どのくらいのカバンを用意すればちょうどいいのか、私と私の子供の実体験から、ご提案させていただきます。

イマドキの修学旅行は、どこへ行くの? 何をするの?

福山地方の公立小・中学校は、どんな修学旅行をするのか、どこへ行って、どんな内容が入っているのか、私と私の子供で経験したものを例にあげ、ちらっとご紹介いたします。

福山市の公立小学校の場合

福山市内の公立小学校は、6年生で1泊2日の修学旅行に行きます。

5年生で、野外活動(通称:野活(やかつ))として、2~3泊の宿泊実習を経験していて、それよりも期間は短いとはいえ、今度は新幹線を使っての遠出になるので、家庭も学校も何かと大変です。

目的地は、私が子供の頃からずっと関西方面で、奈良・京都の歴史的建造物をターゲットにしている、というのは変わりません。
例えば、奈良公園と東大寺の南大門&大仏はセットですし、京都は金閣寺と二条城が必須、というように。

さらに「イマドキ修学旅行」の場合は、USJ、海遊館、神戸のタワーなどに立ち寄って見学、といったお楽しみも入れて、各業者が欲張りなコースを組んでいます。

福山市の公立中学校の場合

次に、福山市の公立中学校の修学旅行は、2年生のとき、2泊3日で行きます。

中学校の修学旅行もまた、昔からずっと変わらず、行き先は九州方面が多いのですが、大きく変わったのは、「民泊」スタイルを採用する学校が増えたということです。「1泊は民泊でもう1泊はホテル」、のパターンと、「2泊とも民泊」のパターンがあります。2020年の東京オリンピックに向けて民泊ブームも来そうですが、修学旅行では、もうずいぶん前からブームだそう。

こちら広島県にも、関東や関西の方から、修学旅行で民泊をしに来られるところが増えているそうですが、福山からは長崎の島々や和歌山などに行くことが多いようです。

島や村では、民泊事業に参加している島民・村民の皆さんが生徒を迎えてくれ、数人ずつそれぞれのお宅に分かれて、ご飯のしたくを一緒にしたり、漁村や農村なので、ちょっとした漁業体験や農業体験をさせてもらったりして、過ごします。
田舎のおばあちゃんのお家に泊まるみたいで楽しいと評判です。
行く前は、ぶつぶつ言っていた生徒たちでも、帰ってくると、それなりに満喫してきます。

そして、九州地方の場合は、最終日には、平和学習も兼ねて、長崎の平和祈念像の前で集会を行ったり、大浦天主堂・グラバー園など、昔ながらの見学・学習コースを回って、お土産を買う時間にカステラを買って帰る、と例えばこんな行程になります。

私の時代にはもちろんまだ民泊はなかったので、長崎地方に加えて、熊本まで行った記憶があります。

ちなみに、和歌山方面で民泊した場合には、帰りに大阪のUSJをお楽しみで加えるなど、行程を工夫しているようですね。

また、福山の公立中学の中でも、入るために受験が必要な福山中学は、中高一貫校なので、受験時期を気にする必要がなく、3年生で修学旅行があるようです。
行き先も関東で、東京方面です。
そして、さすが英語教育に力を入れているだけあり、高校の修学旅行が海外になるそうです。

「1泊2日の修学旅行」に行くときのカバンはこれくらい!~公立小学校編

さていよいよ、どんなカバンで行くのかですが、まず、公立小学校の6年生は全員同じ袋を一つ持っており、それを使いますので、それ以外にもう一つのカバンを、各家庭で用意します。

全員同じなのは、自作する「キルティング布の紐式ナップサック」です。

これは、各学校、5・6年で家庭科のミシンの授業で作るようになっていますので、布の柄は各自好きなものを選んではいますが、一応「おそろい」ということですね。縦:40cm×横:32cmの巾着袋型で、マチはなく、上部の入り口を、肩紐と一体化した太紐でしぼるタイプのナップサックです。

バスから降りて見学する時間や、お土産のお買物タイムの時に、みんなこのナップサックを持って歩きます。

しかし、このナップサックは小さめですので、しおりや筆記用具、お財布などを入れる程度で、もう一つのカバンの方に、他の全ての持ち物を入れていくことになります。

とはいえ、1泊ですから、パジャマ代わりの体操服と、着替え、水筒、お風呂グッズ、洗面グッズ、が主な荷物となります。

カバンについて先生からは、「新しい物を買う必要はありません。」「大きめのリュックや、よく野球部の子が持っている、肩掛けの四角いスポーツバッグ(つやつや、ピカピカなカバンです。)でも大丈夫ですよ。」というお言葉。

いろいろ物色して、あまり大きすぎても持て余すだろうと思い、容量33 Lの軽いナイロン製のボストンバッグにしました。子供の好きなスポーツ用品メーカーのロゴが入っています。

中身だけでも重いので、ひ弱な我が子のため、荷物をできるだけ軽くしてやりたくて。
また、リュックだと、物品を縦に収納することになり、不器用な我が子の場合、うまく取り出せなくて、中身が上下で混ぜこぜになり、何が何だかわからなくなるので、横に大きく開くボストンバッッグにしたのです。

そして当日、コンパクトにリュックにしている子、先生の言われていた、肩掛けのスポーツバッグにしている子、うちと同じくボストンバッグにしている子、とさまざまでした。
私の子供の場合も、出発前に荷物を全部詰めてみると、まだまだ余裕があるくらいでしたが、帰ってくると、着替えたものやお土産が(もちろん八ッ橋も。)ぐっちゃぐちゃに入っていて、なぜかちょうどよくなっていました。

お子様が、自分で荷物をコンパクトに収納できるかどうかでも、どのタイプのカバンが適しているかは違ってきますね。

「2泊3日の修学旅行」に行くときのカバンはこれくらい!~公立中学校編

次に、福山市の公立中学校の、2泊3日の修学旅行に行くときは、どんなカバンを用意すればよいかですが、中学2年生もまた、全員おそろいの袋を一つ持っていますので、これは必須です。

おそろいの袋というのは、例えば私の子供の学校では、ハンプ布で作ったトートバッグで、12cmのマチ付きの縦:30cm×横:23cmの手提げ袋です。これも、家庭科の授業で、ミシン縫いを学習するための教材で、模様付けや仕上げの部分が、夏休みの宿題になったりします。

これも、小さい袋ですから、見学の時間やお買い物タイムの時に、筆記用具やしおり、財布を入れて歩きます。

そして、それ以外の全ての持ち物を入れるカバンやリュックを、各家庭で用意することになりますが、学校の説明会では、先生から、「新幹線の棚に収納できる大きさにしてください。」とのお達しが。

むむ、難しい。

2泊3日ともなると、荷物が結構増えます。
しかも、民泊時にお仕事体験があり、そのための普段着も2着ほど用意しますし、着替えも2回分。行き帰りは学生服ですが、夜間の服装は体操着の夏用&冬用、両方必要です。
プラス、お風呂グッズ、洗顔グッズ、水筒といったところですね。

これらが全部入るようなカバンを用意します。

リュックかボストンバッグかでまた悩むところですが、リュックだとかなり大きなものを背負い、バックパッカーになりそうでしたので、また、我が子は相変わらず不器用で、縦収納は無理ということと、「棚に乗るもの」ということからも、私はまた今回もボストンバッグにしました。
ただし、小学校のときとは比べ物にならないくらい荷物のかさが増えましたので、50 Lのものです。なお、売り場には、もう少し大きなもの(75 Lなど)がたくさん並んでおり、そちらの方の需要がより多いのかな、と思います。

実際、荷物を全部入れてみると、ジャストサイズで余裕がない状態。
もう少し大きい方を選べばよかったと後悔。
どうせ、現地でぐちゃぐちゃにしてくるに違いないので。

当日、集合場所に行ってみると、やはりもっと大きなボストンバッグの子がほとんどでしたが、棚に無事乗せられたのでしょうか…。
逆に、どこにあの荷物が入っているのか不思議なくらいに、コンパクトなカバンの子もいて、すごいな! と感動です。収納や、荷物の選び方に何かコツがあるのかもしれませんね。

そして、思った通り、戻ってきた私の子供の荷物は入りきらなくて、ボストンバッグの外に、どこから出てきたのか、大きめの紙袋が2つもありました。

まとめ

修学旅行に持っていくものを入れるカバン選びは、意外に難しいものですよね。

学校で作った袋をお揃いで持っていきますが、それはサブバッグとしての役割で、その他の全ての荷物が入るカバンでなければなりません。

荷物が重いと、リュックの方が背負えていいように思いますが、子供によっては、案外、荷物を取りだしにくくて苦戦するかも。

そんな場合には、ボストンバッグやスポーツバッグの出番ですね。
最近は、持ち手を変形させるとリュックにして背負うこともできる、便利なボストンバッグもあります。

容量では、少なくとも1泊なら33 L以上、2泊なら50 L以上は必要かと思います。
(各メーカーで違いますが、33、50、75 L というサイズ展開になっていることが多いです。)
お土産なども増えて帰りには荷物が多くなりがちなので、制限がないようなら、もう1段階ずつ大きいものにしておくと安心でしょう。

忘れ物のないようしっかり準備して、楽しい修学旅行になりますように!

 

執筆:naomi101