子どものダラダラを撃退! 動かない子を動かす声かけ術




朝、出発時間が迫っているのにダラダラ…
帰宅後、宿題をせずにダラダラ…
時間を決めているのにゲームをダラダラ…
そんな妖怪ダラケスキー(今考えた)がついた子どもに「いいかげんにして!」と思っているお母さんの、なんと多いことか。
子どもにダラケスキーがつくと、お母さんには妖怪イライラスル(今考えた)がつき、負の連鎖が始まります。
そうなる前に、ダラケスキーを撃退する声かけ術をご紹介しましょう。

子どもにフルネームで呼びかける

子どもに一方的に「早く起きなさい」「早く着替えなさい」「早く食べて」など、まくしたてるのは効果的ではありません。命令されてばかりでは、子どもといえどやる気が起きないからです。
また、お互い当事者同士なのでイラっとしてしまうんですね。

こういう時は第三者視点で問いかけてみましょう。子どもをフルネームで呼ぶと、子どもは自分の親ではなく第三者から質問されている気持ちになるのでおすすめです。
「武藤ソラくんは昨日も今日もお寝坊したんだって。どうしたらいいと思う?」
こんな感じで。
ポイントは他人事のようにたずねること。少し距離を取った問いかけにすることで、子どもは親ではなく第三者から質問されている気持ちになり、冷静に考えることが可能になります。

行動5分前にタイマーを鳴らして声かけ

時間になって「ほら着替えて」「ほらゲームやめて」は、子どもの関心をぶった切るので気持ちの切り替えができずダラダラしがちです。食事、出発、ゲーム終了などの5分前に「予鈴」を仕掛けておくと、「あ、そろそろ時間だ」と子どもも心の準備が整うので、次の行動に移りやすくなります。
タイマーが鳴ったら「ほら、どうするんだっけ?」など声かけをしてあげましょう。具体的な指示を出さないことで、子どもの自主性を育むのにも役立ちます。

帰宅したら、まず「今日もがんばったね!」とほめる

仕事に家事、育児。家庭を持つ大人は当たり前のようにたくさんのことを負担しています。みんなやっている、生活するってこういうこと、と納得している大人の皆さん、でもたまには「こんなに頑張っているんだから、誰かほめてくれてもいいと思う」と思うことはありませんか? 私は思います。

子どもにとっての学校生活もまた大きな負担です。だから帰ってきたら「おかえり。今日もがんばったね!」と、ねぎらってあげましょう。「がんばった自分はえらい」という勇気がわき「明日もがんばろう」という困難を克服する気持ちが生まれます。そして明日がんばるためには今日宿題をがんばらなければならないことに、思い至るのです。

宿題、テスト、習い事。子どもが挑戦していることが、少しでもうまくいったらほめてあげましょう。子どもを勇気づける言葉は困難に打ち勝つ心を育てます。

元校長先生が教える、小学1年生を勉強嫌いにしないコツ

2018年1月10日

勇気100倍! 子どもを上手にほめるコツ

子どもをほめるときは、「すごいすごい」「えらいね」「いい子だね」ではちょっと足りません。子どもには何が評価されたのか、きちんと伝えることが大切です。だからほめるときは、具体的な行動をほめることがコツ。
たとえば「すぐにお返事できてえらいね」「時間内にゲームがやめられたね、えらい!」のように。
でも難しい年ごろになると、ゲームを途中止めしたために「今いいところだったのに」「1時間でやめてやったよ、これでいいんだろ」など、ブツブツ文句を言ってくることがあります。でもそこは無視。
行動のみに注目し「望ましい行動をすかさずほめる」「望ましくない行動はスルー」をすればOKです。というのも、子どもは望ましくない行動でも親の関心を引けるとわかったら、望ましくない行動を繰り返すからです。いわゆる非行はこの延長線上にあります。

また、ほめるときはすかさずほめることが重要なので、望ましい行動が完了していなくても、取り掛かったらすぐにほめてあげましょう。ゲームのセーブを始めたら「ちゃんと時間内にやめられて、えらいね」、服を脱ぎ始めたら「8時が来たからお風呂に入るんだね、立派!」のような感じです。

まとめ

子どもが自分から行動したくなる声かけ術をご紹介しました。30年ちょい小学校の先生をやっていたワコ先生も「子どものやる気を出すには、とにかくほめなさい」を繰り返し言っていたのを思い出しますわ…。