福山市で動物園と言えば福山市立動物園ですが、年配の方は冨谷動物園という方も多いです。これは、もともと私立の動物園として営業されていた頃の名前からきています(正確には冨谷池動物園)。その後、福山市が営業を引き継ぎ1978年に現在の福山市立動物園として開園しました。目の前には冨谷池が広がり春には桜も咲くなど自然に恵まれた環境の施設ですが、実は国内唯一の「ボルネオゾウ」が飼育されているのをご存知でしょうか?
今回は、そんな福山市立動物園を愛してやまない筆者がその魅力をご紹介します!
動物と間近で触れ合える「福山市立動物園」は魅力満載!
所在地:福山市芦田町福田276‐1
開園時間:9:00~16:30(入園は16時まで)
休園日:毎週火曜日、年末年始(3月~5月、9月~11月は休園なし)
料金:15歳以上500円(中学生以下、市内在住の65歳以上無料)
駐車場:700台(無料)
電話:084-958-3200
駐車場は冨谷池を挟むため園から少し離れていますが、その歩道には動物に関するクイズの看板を立てるなど飽きない工夫がされています。園の中には売店もありますが、お弁当やお茶を持ち込んでもOKです。ベンチとテーブルも数ヶ所にあり、ゾウ舎の前にある芝生広場はシートを広げて休憩をしたり食事をしたりと自由に利用できます。芝生広場にあるステージ右側の部屋は授乳室として開放されているので、赤ちゃん連れでも安心です。
また、駐車場の隣には大きな遊具が設置してある「冨谷ドームランド」があります。こちらの利用は無料で子供たちが自由に走り回れる大きな公園です。動物園とドームランドでたっぷり一日中遊んで帰れますよ。日陰は少ないので暑い日には帽子をお忘れなく!
園内には動物園のなかまたちがたくさん!
園内はいくつかのゾーンに分かれています。まずゲートを入るとすぐに見えてくるのがペンギンゾーンです。続いてサバンナーゾーンにはキリンとシマウマ。通路の反対には鳥類や小動物のゾーンと続きます。案内板の通りに歩いていくとグルリと一周できるようになっています。
ペンギン舎では水槽の一部をガラス張りにしてあり、泳いでいるペンギンが子供の目線で見られるように工夫されています。週末にはエサやり体験が行われています。ペンギン舎の中に入って小魚を水槽に向かって投げ入れるとペンギンたちが一気に集まってきます。小さな子供たちでも楽しめるイベントです。動物園へ行くたびにペンギン舎の横にあるパネルのペンギンと並んで背比べの写真を撮っておくと、子供の成長記録にもなりますよ。
キリン舎では2017年に子キリンが誕生しました。現在(2018年)は親子3頭が仲良く過ごしています。いずれもアミメキリンという種類です。タイミングが合えば草を食べるために檻のギリギリまで首を伸ばしてくれるので近くで見ていると迫力満点です。週末にはエサやり体験でレタスやキャベツなど園が用意した餌を手渡しで食べさせることができます。私も何度か参加しましたが、キリンには前歯がないからうっかり手が口に入っても噛まれることはないので慌てないでね、と飼育員さんに言われました(笑)
とはいえ、目の前で見るキリンは思っている以上に大きくて早く食べたいからか舌がびっくりするほど伸びてきます!この衝撃はぜひご自身の目で確認してください。家族で参加できるので子供はもちろん大人もぜひ体験してみてくださいね。
ゾウのふくちゃんは、マレーシアのボルネオ島で迷子になったところを保護され、推定3歳の時に来園しました。2018年には推定20歳を迎えます。このふくちゃん、日本国内で唯一の「ボルネオゾウ」としても知られています。
ボルネオゾウは、野生ではボルネオ島にのみ生息している世界で一番小さな種類のゾウと言われており、2003年に絶滅危惧種に指定され輸出禁止になりました。ボルネオゾウの特徴でもある身体が丸っこくて鼻は短めの愛らしい姿のふくちゃんは来園当初から動物園の人気者です。2016年には「結核」であることがわかり現在治療中ですが、お天気の良い日には日光浴のために放牧場へ出てくるので見学はできます。歩いたり遊んだりしている様子を見ると一時期よりはずいぶんと元気になった印象です。
他にも、むっくりとした身体で愛嬌たっぷりのカピバラや立ち上がる姿が可愛らしいミーアキャットなどの小動物ゾーン、アニメ「けものフレンズ」でも人気になったサーバルやライオンにアムールトラなどの猛獣ゾーン、縞模様の長い尾っぽが特徴で群れで固まって寝る姿がキュートなワオキツネザルやニホンザルなどのサルゾーンの他に、は虫類ゾーンや鳥類ゾーンなどたくさんのなかまたちが飼育されていて触れ合ったり間近で見ることができます。
暑い夏は「夜の動物園」、11月には「動物園まつり」開催
例年、8月の毎週土曜日に夜の動物園が実施されています。(18:30~21:00)
昼間は静かにたたずんでいるフラミンゴが一斉に活発に鳴きまくっていたりと、昼間は寝ていることの多い猛獣や鳥類などが活発に動いているのを観察することができます。入園料は昼間と同じです。
また、毎年11月には「動物園まつり」が開催されていて当日は入園無料となっています。ゲームや飲食の屋台がでたり直売コーナーがあったりと普段以上に様々なイベントが行われるため、混雑はしますが年に何度も行かないけどお得に行ってみたい方にはオススメの日です。毎年開催日は変わるのでHPをチェックしてください。
(園長ツイート)
~ 夜の動物園 初日! ~
日中の暑さを忘れて賑わっています。
フクロウのチャム君も活躍しました。 pic.twitter.com/kaH9pl5m7a— 福山市立動物園(公式) (@FukuyamaZoo) 2017年8月5日
年に3回以上行くなら友の会に入るのがお得!
福山市立動物園には、動物の知識や愛護思想の普及を目指すための「福山市立動物園友の会」という会員制度があります。
個人会員は1,500円/年、家族会員は4,000円/年です。家族会員は同居家族6名までが一緒に入会できます。
友の会に入ると季刊誌「さえずり」が年4回送付されてきます。動物園の報告や飼育レポート、また動物についての豆知識が飼育員さんによるイラストや写真入りで紹介されています。また、年に2回の例会として講演会や工作会が開催されたり、数年前から近隣の動物園や水族館への日帰りバスツアー(有料)も開催されています。私も以前、子供連れで島根アクアスへのバスツアーに参加しました。友の会の会員のみなので小さな子供連れのご家族が多いため、道中のトイレ休憩なども頻繁に取ってあり、楽しい一日になりました。
そして、友の会の一番の特典はやはり入園無料です。入会日より一年間は入園が無料になりますので一年間に3回以上行くならお得です。15歳以下は無料なのでパパやママが入会すればいつでも動物園に行き放題です!手続きは動物園の入場ゲートの手前の事務所にて。当日から入園無料になります。もちろん夜の動物園にも利用可能です。
(福山市立動物園友の会 例会)
9月3日(日)第34回友の会例会を実施しました。
内容は、闘病中のボルネオゾウ「ふくちゃん」の現状報告とオリジナルうちわ作りでした。次回(第35回)は、10月22日開催予定です。お楽しみに~! pic.twitter.com/0JHmEXeFPA— 福山市立動物園(公式) (@FukuyamaZoo) 2017年9月4日
まとめ
週末にはテンジクネズミやは虫類との触れ合い、バックヤードの見学ツアーなど様々な定例イベントが開催されています。特にテンジクネズミのふれあい(お膝に抱っこ)は子供たちに人気で行列ができるほどの盛況ぶりです。エサやり体験は先着となっているので事前にHPで時間を確認してお出かけくださいね。当日のイベントの時間は入口にも貼り出されています。また、動物の体調やお天気によっては中止の場合もあります。
2011年までに全体を改装し、コンパクトだけど動物の種類も多い園には小さな子供連れのファミリーが多いのですが、意外に中高生の姿もみかけますよ。
魅力いっぱいの福山市立動物園で、ぜひ間近で動物たちと触れ合ってみてくださいね。
まあち。
福山市在住のwebライター。中心部の情報ならお任せ♪