校区の小学校より隣の校区の小学校の方が近い…というケース、校区の境の場合なら「あるある」ですよね。かくいう我が家も校区の境だったので、悩みに悩んで校区外の学校を選択しました。正直、高学年になった今ですら「私の選択は正しかったのか?」という気持ちは消えませんが、校区外通学のメリット・デメリットがわかっているので情報をシェアしたいと思います。また、学校選びのポイント…というか、まあ候補になる学校の雰囲気をつかみのに適しているかなーと思うアクションもご紹介します。
校区外の学校に通うメリットは?
福山市の公立小は学力や生徒の質・先生の質にはほとんど差がないので(地域的な雰囲気の差はあるでしょうが)、校区外を考える一番の理由は「隣の学校の方が近い」からではないでしょうか。
福山の公立小は徒歩通学が基本なので、学校は近い方がいいですしね。
校区外の学校に通うデメリットは?
デメリットというか、注意点はいくつもあります。正直面倒くさいので、校区外ならではの注意点に納得できなければ、遠くても校区の学校に通わせるほうがいいと思います。
登下校は親が責任を持って行う
どの学校も登校班を作りますが、「地域が自主的に作る」「学校が集まる場所を指定する」など、やり方は学校によって違います。地域が作る登校班に所属するなら、そこの子供会に入り会費を支払う、行事への参加、役員を引き受ける義務も生じます。我が家も自分の町内会とは別に隣町の子供会に入っていますので、役員は「子供会」「町内会」ともに回ってきます。で、「役員面倒くさいww」といって、子どもが高学年になったり、2人目が入学した時点で役員をせず子供会を辞めて、批難を浴びる保護者は少なからずいます。
で、登下校なのですが、学校側は「校区外の子は保護者が責任持って送迎してください」としか言いません。登下校の方法としては「最寄の登校班に入れてもらう」「子どもが単独で通う」「親が車で送迎」の3パターンがありますが、いずれにしても、校区本来の通学路ルートを外れるので、車通り、人通りについてはよくよくチェックしておく必要があります。登校班については、学校がある程度は情報を持っているので聞いてみるといいでしょう。
近所に小学校の友達がいない
校区が違うと、まわりに住宅がたくさんあっても、同じ小学校の子がいないパターンになりやすいです。住んでいるところが、校区の子と違いますからね。放課後友達の家に行ってくる! というのはやりにくいかもしれませんが、まあ、住んでいる場所によりますかね。学童とか塾とかで放課後家にいないなら、別に関係ない気もします。
校区の回覧板は来ない
町内会が違うので、回覧板の類はまわりません。地域の情報は不要だぜ、付き合いないからな! という場合なら別に問題にはなりませんが、回覧板には校区内のイベント告知や地域新聞ついているので、校区の雰囲気をつかむのに最適です。私は学校の友達が多く住むエリアの雰囲気をつかみたいので、回覧板がないのはちょっと寂しい。
小学校の校区外申請のやり方って?
市役所や支所の学事課に行くと、指定学校変更申立の申請が入った書類一式を渡してくれるので、それを参考に書類を作ります。
うちの場合は「隣の学校のが近いんです」という理由で申請しました。市役所で担当の人が地図を広げて、校区の学校、申請した学校それぞれの通学距離を調べて「うん、確かに、隣の学校の方が近いですね」ということで許可がおりました。ちなみに下の子も校区外申請が必要になりますが、兄・姉が校区外で通っている、というのも申請理由としてOKです。たとえばA校区に住んでいて1番目をA小学校に入れ、その後、隣のB校区に引っ越した場合、下はB小学校ではなく「上の子がいるので」という理由でA小学校に通わせることができるのです。
申請の締め切りは11月だったように思いますが、ここは最新情報を確認してください。ちなみに書類は9月くらいにならないと、新しいものが出来上がりません。あんまり早く行くと「昨年度のものですけどいいですか」と古い書類を渡されます。←経験済み。
手続きに関してわからないことは、逐一電話なり窓口なりで聞いたら、親切丁寧に教えてくれます。
進学先の見極め方
いくら近いから便利そう、とはいえ校区外にはデメリットもあります。やっぱり学校は比べてみたいものですよね。
そんな時は「学校へ行こう週間」と「音楽発表会」を活用しましょう。
「学校へ行こう週間」は10月下旬から11月上旬にかけて、学校の中を見学できるというイベント。いつでもだれでもOKな参観日、みたいな感じでしょうか。※受付はあります。
校舎の様子、授業の雰囲気などを確かめることができます。
また福山市の公立小学校の音楽発表会はたいてい10月下旬~11月上旬。ここで保護者の雰囲気なども確認できます。「学校へ行こう週間」で校内を見ても、はっきりいって生徒の質までは見極めることができません。公立の小学校の生徒・先生の質はほぼ均一だからです。が、保護者の質はやっぱり学校によって違いますので、音楽発表会の雰囲気は参考になるでしょう。
もし校区外を考えているなら、年長で行動を起こすのではなく、できれば年少、年中のころから候補の学校の運動会、音楽発表会、マラソン大会など校外の人間でも見学可能なイベントを覗くといいでしょう。親の質は大切。
また学区の公民館に行くと、学校の広報誌が置いてあったりします。学校の様子がほんのちょっとわかります。
まとめ
申請が通ると、福山市から変更OKの通知が届き、申請を出した小学校から入学の案内が届きます。
あとは進学先の学校を子どもに教え、通学路の確認をし、ランドセルや制服や体操服、上履きなどを揃えて入学を心待ちにしましょう。
校区外は全体から見れば少数派ですが、けっこういたりします。というか、校区の作り方が今の住宅環境に合ってない気がするんですよね。うちの学校も、すぐ目の前に見えているのに、学区違ったりしますし。
申請忘れて校区変更できなかった! ということだけは注意しましょう。