行楽で山に遊びに行った子どもが持って帰ったり、友達から頂いたり……
けどわらびの調理って難しい? アク抜きって大変? そんなイメージがありますよね。
そんなイメージが変わるアク抜き方法と、アク抜きに万が一失敗した時でも大丈夫な失敗した時の対処法も紹介いたします。
わらびってどんなもの? えっ! あれもわらびでできているの!?
わらびについて春のものだということは分かるけど、意外と知らないですよね。
わらびはシダ植物の一種で、私たちが食べている部分は新芽です。アクが強く、アク抜きは必ず必要になります。
わらびと似た植物でゼンマイがありますが、見た目の違いはわらびが小さな芽が3つなのに対し、ゼンマイはぐるぐると渦巻きになっていて大きな1つの芽になっている点です。
その見た目から結びつかず、私は初めて知った時にびっくりしたのですが、柔らかくて美味しい「わらび餅」も、実はわらびからできています。
わらびの根からとれるデンプンでできた「わらび粉」という粉から、わらび餅は作られます。
家族がわらび餅を食べていたら、ちょっと知識自慢してみてくださいね!
わらびのアク抜き方法
わらびにはアクがあるので、アク抜きが必須です。今回は、重曹を使ったアク抜きと、重曹を使わないアク抜き方法を紹介いたします。
重曹を使ったアク抜き方法
- わらびが浸かるくらいの湯を鍋に沸かし、沸騰したら重曹をいれ火を切ります。
- わらびの根元を切り、鍋に入れます。
- 一晩おいておけばアク抜きの完成です。
※わらびに対する重曹の量ですが、重曹を器にいれてそこにわらびをまとめて持ち根元をつけると自然とちょうどいい量がとれます。
重曹がない時のアク抜き方法
わらび 100~200g
☆水 約1L
☆小麦粉 大さじ4
☆塩 小さじ2
- 大きめの鍋に☆を全て入れてしっかりかき混ぜ、火にかけ沸騰させます
- わらびの根元を切り、鍋に入れて弱火で5分ほど煮たら冷水にあげ10分ほどさらせば完成です。
※小麦粉がアクを吸着してくれることによってアク抜きができます。
アク抜きに失敗した場合はどうしたらいい?
せっかくアク抜きしたのに、失敗してえぐみが残ってしまってどうしよう! という場合の対処法を教えます!
- 水を何度か変えてもう一晩おいてみる
水に浸すことによって、えぐみが抜ける場合があるのでもうすこし浸してみてください。 - それでも抜けない場合はかき揚げにする
春の山菜は天ぷらなど揚げ物にされることも多いですよね。
油で揚げることによってえぐみが緩和されるので、ぴったりの調理法になります。
玉ねぎ、人参と一緒にわらびをかき揚げにして食べてみてくださいね。
アク抜き後の保存法は?
たくさんもらったから1日で使いきれない! という場合の保存方法をご紹介します。
アク抜きをしたわらびは、大きめのタッパーなどに入れしっかり浸るように水を入れて、冷蔵庫で保存しましょう。1週間くらいはもたせることができます。
意外と簡単にできた、わらびのアク抜き
わたしも実家の山にわらびが生えているので、父が持って来ることがあります。始めは、アク抜き?
大変そうでできない〜! と思ったのですが、上記で紹介した方法でしてみたところ意外と簡単でした!以来、毎年もらっています。
独特のちょっとヌルッとした食感が好きで、食べると春が来たなぁと身にも胃にも沁みて感じます。
わたしはアク抜きをしたわらびに昆布つゆをちょろっとかけてお浸しにしておいて、次の日余っていたらさらに卵とじにします。手軽で2度楽しめますよ。
卵焼きにしてお弁当に入れるのもいいかもしれませんね! みなさんも、春の訪れをわらびとともに感じてみてはいかがでしょうか?
執筆:N