広島県東部出身で現在小中学生の保護者は「総合選抜」世代ではありませんか?
かくいう私も総選経験者。入試の最後にくじ引きをしました。合格しているのに志望校に入れないという謎のシステム、基準番号のほぼ真後ろだったので「第一志望は絶望的」と塾の先生には言われたものです。幸い、第一志望の高校に合格しましたが、中にはくじ引きのせいで遠方から通っている子もいました。
総選は1998年に廃止! 2006年からは県内どこでも受験可能に
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総選の評判はあまりよろしくありませんが、わずかながら私たち受験生にもメリットはありました。それは、誠之館に手が届く。
ご存知の通り、福山において誠之館はぶっちぎりの名門。総合選抜のおかげで一般人にも手が届く存在になりましたが、そのせいで内部ではいろいろあったようで……。
さて、総選はずいぶん昔に廃止されましたが、住んでいる地域の学校しか受験できないシステムも2006年に廃止され、県立高校はどこでも受験は可能になりました。
実際に福山から尾道や府中に通う子もいますし、府中や尾道から福山の高校に通っている子もいます。
県立高校の受験チャンスは1回!
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2023年度から総選時代と同じく「一次選抜」の一回のみとなりました。合格者が入学定員に満たなかった場合、「二次選抜」が行われます。
一次選抜の選抜方式は2通り。
- 一般枠による選抜
すべての学科・コースで行われる選抜方式。入学定員の50%以上。 - 特色枠による選抜
学科・コースの特色を出した選抜方式で、入学定員の50%以内。特色枠を行わない学科・コースもあります。
また受験生全員で「自己表現」の面談が行われるようになりました。
内申点について
公立高校入試と切っても切り離せないのが内申点。
評定の比重は、中1:中2:中3=1:1:3
内申点というのは、通知表の数字のことです。以前に比べ内申点の比重が軽くなってきたといっても、まだまだ内申点の合計で受けられる高校がだいたい決まってくという傾向は変わっていません。
ただ以前は、評定の比重は3年間同じでした。3年生から成績を伸ばしたけど、1、2年時の内申点が足りず志望校を諦めた…というケースがありましたが、現在は3年生の内申点は1、2年の3倍。大器晩成型の子でも行きたい学校を諦めなくてよくなっているとはいえます。
県東部の公立高校偏差値ランキング
ここからは県東部の公立高校を中心にご紹介。
76 広大附属福山
64 尾道北
63 誠之館
58 尾道東
57 府中
56 大門
54 市立福山
53 神辺旭
48 明王台
47 葦陽
41 福山工業
40 府中東
38 松永
みんなはどこを受ける?
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受験倍率を見る限り、傾向として明王台や葦陽といった中堅校に人気が集まっています。
市立の一般入試
市立は内申+学力テスト+志望理由書の3つを総合判断して合否が決まります。
誠之館の一般入試
県立高校は共通の入試問題を使っていますが、誠之館は2016年の数学は自校作成問題、英語は共通の問題に自校作成問題がプラスされます。
公立高校対策は中1から!
広島県の公立高校入試の問題は、全国的に見ても難しいです。
対策は早めしておくことが肝心です。ちなみに我が家の息子は塾なしで公立中時代を過ごし誠之館に合格しましたが、進研ゼミは受講しておりました。定期試験対策、高校入試対策の問題集は効果あったと申しておりましたよ。