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広島県立叡智学園は、2019年4月に開校する新しい学校。
世界のどこにいてもリーダーになれる人材を育成することを目的としているため、全寮制であり英語教育に特に力を入れる学校としてスタートします。注目度の高い叡智学園の1回目の入試って、どんな内容だったのでしょう?
実際に受験し、合格した現役叡智学園生こと現さんにインタビューしてまいりました。
叡智学園とは?
広島叡智学園(Hiroshima Global Academy/HiGA)は2019年4月に開校する県立の中高一貫校です。
「世界中のどこにいてもリーダーシップをとれる人材を育てる」を目標に、特に英語教育に力を入れることが特徴で、中学生のうちから海外の大学進学に向けた教育プログラムを行います。
全寮制であることも大きな特徴です。
大きな反響を呼びました! 叡智学園の倍率
叡智学園は公立であること、中高一貫教育であること、高校から国際バカロレアのディプロマ資格課程で学べることなどから大きな反響を呼び、倍率はなんと9.38倍という狭き門になりました。
志願者数 375人
一次合格者数 100人
二次受験者数 99人
最終合格者数 40人
叡智学園の入試内容は?
叡智学園の校舎
叡智学園の1期生の入試は、適性検査と面接の1次検査、2泊3日でグループワーク、面接、振り返り作文を作成する2次検査の2段階。
今回は、実際に叡智学園の試験を受け、合格した生徒さんに聞いた「叡智学園の入学試験の内容」についてご紹介しましょう。
叡智学園の入学試験ってどんな感じ?
一次合格者に配られたしおり
叡智学園を受けようと思った理由
新しい学校なので、面白そうだったから。
1次試験の内容
適性検査 Aについて
図を見て家から4カ所の観光地でそれぞれの場所でインタビューする人数や移動時間(電車やバス利用)も入れて、時刻表を見ながら、指定されている時間以内に戻れるように記入する。
料理のカロリー表をみながら、条件にあてはまる献立を条件に合うカロリー内にて、材料費も指定されている金額で完成させる。
算数の内容でした。
適性検査 Bについて
筆者が主張したいことはどういうことだと思うのか?
A町の良い所や今起きている問題から、課題と解決策を記入。
国語の内容でした。
どちらとも難しかったです。
面接について
面接は5人のグループで受けました。面接の先生は2人。
30秒の自己アピールや、困ったことがあったときはどうするか? という質問をされました。
合格通知を受け取った時の気持ちは、「受かったんだ!!」
2次試験の内容
試験会場は福山市の「少年自然の家」です。
12/25 オリエンテーション
4つあり、1つ目は、じゃんけん列車。全員でやりました。
2つ目は、指を使わずグループに分かれてバースデーチェーン(ジェスチャーだけで、グループ内の誕生日を教え合う)。99人が4つのグループに分かれました。(男女交えて)20人ぐらい居たかと。
3つ目は、レゴブロックで自分を表現できるものを作り、終わった後は全員の作品を鑑賞する。5人のグループでやりました。
4つ目は、グループでボールをパスしながら回し、他のグループと競争。10人ずつのグループに分かれてやりました。
グループは、あらかじめ名札にシール(黄色・紫・赤・緑)と、番号が記入してあり、色や番号で分かれました。
夜などの自由時間は、レゴブロックで遊んだり、仲良くなった人で集まり、人狼ゲームをしたりして遊びました。
男子全員、女子全員は、一つの大きな部屋で寝るようになっていました。
12/26 グループワーク
グループワーク1「討論」
赤組と白組に分けられ、友達と宿題をやった方がいいか? やらない方がいいか?
小学生はスマホを持つ方がいいか? よくないか?
を話しました。グループは3人と4人でした。
グループワーク2「新しいスポーツ作り」
個人で考えた後に5人のグループ内で意見を1つにまとめて、大きな用紙に記入して発表しました。
グループワーク3「ストロータワー作り」
ストローを使って1メートル以上のタワーを作ります。タワーは、内部に重しをつけても倒れないことが求められました。ストローの固定にはテープなどが使えました。
最初は自分で考えます。次に、5人のグループ内で意見交流し、いい考えだと思う考えを決めてストローでタワーを作っていきます。途中で、ストロータワーの頂上からつるす品物が発表されました。(水が入ったペットボトルが、大小2つ)。吊るす物を一つ選ぶことができます。
ストロータワーの頂上から内部に紐をたらし、その先に選んだボットボトルを吊るします。ストローがペットボトルにあたらなければ、大は100点。小は20点、あたると0点。
ワークでのグループは男女混合で、同じ子とグループになることはありませんでした。
12/27 振り返り・面接
振り返り
一人で合宿の事をすべて振り返りました。700文字以上800文字以内に記入するよう指示が出ていました。
面接
個人面接で、面接の先生は2人いました。
「入ったら何をしたいですか? なぜそれをしたいと思いますか?」と聞かれたので、「地域の人と積極的に交流をしたいです。なぜなら、この島は自分の地域と同じような環境だから」と答えました。「パソコンを使った授業も楽しみです」とも答えました。
「寮生活についてはどう考えていますか」という質問には「みんなと協力して生活したいです」と答えました。
2泊3日の合宿試験を通して、たくさんの友達ができて楽しかったです。
合格通知を受け取った時の気持ちは、「99人の中から選ばれたんだ!!」
取材をしてみて
適性検査よりも、2泊3日もかけて行う合宿試験の内容に興味があり、いろいろ聞きました。思った以上にたくさんのグループワークをこなしていたこと、企業の初任者研修のような内容であることに広島県の並々ならぬ熱意を感じました。取材に応じてくれた子によると、学力的には自分より上の子であっても落とされたケースがあるようだ、とのことでしたので、学力だけではなくリーダーシップや協調性など、総合的に判断して合否を出したことがわかります。
なお、休憩時間も先生は受験生の様子をチェックしていたとのことですので、オフタイムにも気を抜かないようにしたほうがいいでしょうね。
取材協力:現さん・みかんさん