春といえば、たけのこですね。独特の食感と旨味に溢れたたけのこを食べると、しみじみと日本の春の喜びすら感じます。でも、生のたけのこを貰ってどうやって料理したらいいのか戸惑ってしまったことはありませんか? たけのこの上手な茹で方や保存方法を知って、春の味を楽しみましょう。
たけのこってどんな食べ物?
たけのこはご存知の通り、竹の芽の部分。わずか10日で竹に成長してしまう驚異的な生命力が詰まっています。食物繊維やカリウムを豊富に含み、便秘や大腸がん、高血圧の予防に効果があります。切り口にみられる白い粉の正体は、うまみ成分のチロシンで、疲労回復にも効果的です。
たけのこは皮付きのまま茹でる!
うちにある本には、「たけのこは皮付きのまま茹でる」とあります。でも、たけのこがたくさんあるとき、皮付きのままでは鍋に入らないので、皮をむいてカサを減らしてから茹でていました。
しかし! 気づいたのです。生のたけのこの皮はむきにくく皮むきには時間がかかるのですが、茹でた後なら皮はあっという間に、しかもきれいにむけることに。これは楽しい、気持ちいい! それに、たけのこは掘った後、だんだんとえぐみが増していくので、できるだけ早く茹でたほうが美味しいのです。以来、皮付きのまま茹でることにしています。
ぬかがない時の対処法は?
たけのこを茹でる時には、鍋にぬかを入れて茹でます。たけのこを買うと、ぬかもセットされていることが多いのですが、そうでない場合はどうしたらいいのでしょうか。
- 福山にはあちこちにコイン精米機があります。その横の扉に「ぬかは自由にお持ち帰りください」と書いてあるものを見つけたらいただいていきましょう。ただし、たけのこの季節には競争率高し。
- ぬかが手に入らない場合は、米のとぎ汁でも茹でられます。
- 米を研ぐ予定のない時は、米をそのまま鍋に一緒に入れて茹でてもOKです。
たけのこの茹で方
- 穂先の部分を3センチぐらい切り落とし、穂先から縦に半分くらいのところまで切り込みを入れます。
- 鍋にたけのことたっぷりの水を入れ、ぬかを一握りと赤トウガラシ1本を入れて中火にかけます。
- ぐつぐつ煮立ったら、弱めの中火にして、たけのこの根元の部分に竹串がすっと刺さるようになるまで茹でます。(たけのこの大きさによって30~50分ぐらい)
- 火を止めたらそのままお湯が冷めるまで放置します。
- 皮をむき、タッパやビニール袋にたっぷりの水と一緒に入れて冷蔵庫で保存します。毎日水を替えれば1週間ぐらい使えます。
たけのこは冷凍もできる
茹でたたけのこは、美味しいうちにいただくのが一番ですが、たくさんあるなら冷凍もできます。たけのこにたっぷりと砂糖をまぶして、1つずつラップしてからジプロックなどの袋に入れて冷凍庫へ。半年ぐらい保存できます。使う時には砂糖を洗い落として煮物に炒め物にどうぞ。砂糖が浸みこんで甘くなるのかと思いきや、全く違和感なくいただけますよ。
たけのこの食べ方
たけのこご飯、土佐煮、天ぷら、炒め物、パスタなど、くせのないたけのこはどんな料理にも使えます。筆者のおすすめは、自家製メンマ。大人も子供もハマる、ご飯もビールも進む一品です。
たけのこのやみつきメンマ https://cookpad.com/recipe/1445223
たけのこを美味しく食べよう
春の味、たけのこ。旬の食べ物には、その季節のパワーがたっぷり詰まっています。美味しいたけのこ料理いただいて、元気いっぱいに春からの生活を楽しんでいきたいですね。
執筆:chococakes